「Kimono」撤回のキム・カーダシアン 炎上商法また大成功! | FRIDAYデジタル

「Kimono」撤回のキム・カーダシアン 炎上商法また大成功!

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2018年3月、京都を観光するキム・カーダシアン。この日は、着物を着た日本人女性たちと記念写真を撮るなどして、京都を満喫していた。写真:Splash/アフロ
2018年3月、京都を観光するキム・カーダシアン。この日は、着物を着た日本人女性たちと記念写真を撮るなどして、京都を満喫していた。写真:Splash/アフロ

新たに立ち上げる下着ブランドの名前を「Kimono」にすると発表していたアメリカのタレントで実業家のキム・カーダシアンが、激しい反発を受けて名称の変更を表明した。

キムはツイッターで「わたしはみなさんのご意見から、多くのことを学び、成長しました」と語り、批判の声を真摯に受け止めている。

キムが「Kimono」という単語の商標登録を申請していたことから、「着物」本来の意味で「Kimono」と表記できなくなる懸念が拡がり、NHKもニュース番組で推移を報道するほどの大きな騒動になっていた。

キムの下着ブランドは、発表当初、大好評で絶賛されていた。キムが日頃から愛用していた補正下着がベースで、どんな肌色にも対応する9色ものカラーバリエーションに、XXSから4XLもの豊富なサイズ展開が特徴。ドレスのスリットから下着が見えないよう、片脚だけ丈の短いガードルを作るなど、ユニークなアイデアも高く評価されていた。

ところが、そのブランド名を「Kimono」にすると発表したところ、在米の日本人たちを中心に大きな反発が起きた。

キムが会社名として「Kimono Intimates」の商標を得たことや、「Kimono」のほか「Kimono World」「Kimono Body」なども商標登録しようとしていることが判明し、抗議の声が上がった。

そもそもなぜ、キムは「Kimono」と名付けたのか。キムは2015年に、自分自身の似顔絵を使用した絵文字アプリ「Kimoji」を大ヒットさせたことがある。「Kimono」というネーミングは、自分自身の名前である“Kim”と日本語由来の単語を交ぜているという点で、「Kimoji」とまったく同じ考え方のもとに名付けられたものだ。

夫のカニエ・ウェストは大の日本贔屓で、度々お忍びで来日していることでも有名。2017年には、キムがカニエの誕生日に日本旅行をプレゼントしたことも。

また、2018年には姉と妹を引き連れて浅草や京都を観光し、その様子を自身のリアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』で公開した。

というわけで、キムはおそらく、日本の文化を侮辱するつもりはなかったのだろう。来日時に「日本の人々はとても親切だった」と感激していたほどなので、むしろ「着物」と同じ響きの「Kimono」に、日本人が喜ぶと思っていた可能性もある。

ところが、想定外の反発が起きた。しかし、「Kimono」騒動はやり手のキムにとって、ピンチどころか大チャンスだ。騒動が大きくなればなるほど、下着ブランドの宣伝になるからだ。

京都市の門川大作市長がブランド名の変更を求める書簡を送り、世耕弘成経済産業相もツイッターに「しっかりと審査してくれるよう、アメリカ特許商標庁にも話をしたい」と書き込む事態にまで発展したところで、キムは態度を一変した。

「Kimono」の撤回を表明し、「日本の文化や、その文化を愛する情熱をわたしに教えてくれてありがとう」と感謝までしたのだ。

SNSにはキムに感謝するコメントがあふれ、抗議文を送った京都市長もキムに「思慮深い御英断に心から敬意を表します」と改めて文書を送った。

現在のところ、新たな名称は発表されていないが、キムは何も損をしていないばかりか、いまいち認知度が低かった日本でも売名に大成功した。

炎上から好感度アップまでの見事なやり口には脱帽だ。

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Being an entrepreneur and my own boss has been one of the most rewarding challenges I’ve been blessed with in my life. What’s made it possible for me after all of these years has been the direct line of communication with my fans and the public. I am always listening, learning and growing – I so appreciate the passion and varied perspectives that people bring to me. When I announced the name of my shapewear line, I did so with the best intentions in mind. My brands and products are built with inclusivity and diversity at their core and after careful thought and consideration, I will be launching my Solutionwear brand under a new name. I will be in touch soon. Thank you for your understanding and support always.

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▲インスタグラムでも、「Kimono」の撤回を表明。新たなブランド名は改めて発表するとコメントしている。

  • 構成・文原西香

    (はら あきか)海外セレブ情報誌を10年ほど編集・執筆。休刊後、フリーランスライターとして、セレブまわりなどを執筆中

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