中日・根尾昴 二軍で12球団最低成績も笑顔が絶えない「理由」

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読者家としても有名な根尾昴。休日は寮からほとんど出ず本を読んでいることが多いという

「もう一丁お願いします!」

中日の二軍本拠地・ナゴヤ球場で、連日泥まみれになりながらノックを受ける選手がいる。今年、大阪桐蔭高からドラフト1位で入団したゴールデンルーキー、根尾昴(あきら、18)だ――。

吉田輝星(日本ハム)と並ぶ甲子園のスターとして鳴り物入りで入団した根尾だが、プロでは結果を出せていない。7月4日現在、打率.171、三振71、失策14と、二軍でも12球団最低の成績なのだ。

「7月3日の広島戦でも3打数3三振でした。身体能力の高さと守備範囲の広さを買われショートで起用されていますが、高校時代は投手やセカンドでの出場が多く経験が浅い。特に一塁への送球が不安定で、グラウンドでは守備練習を繰り返しています。守備に意識が行くあまり、持ち味の打撃でも集中力を欠いている。考え過ぎて春先にはめっきり口数が減り、球場入りすると緊張のあまり顔が引きつっていたそうです」(スポーツ紙中日担当記者)

さらに根尾にプレッシャーを与えたのが、報道陣やOBの存在だ。

「春のキャンプではスポーツ紙だけでなく各テレビ局も『根尾番』を置き、連日宿泊先まで追って動向を報じていました。中日OBも、入れ替わり立ち代わり根尾を指導。真面目な性格の根尾は受け流すことなく、こうしたアドバイスをすべて丁寧に聞いていました。しかし人によって『思い切り振れ』『コンパクトにスイングしろ』と、言うことが違います。本人は相当振り回され、困惑していたと思いますよ」(球団関係者)

そんな根尾が、ここに来て明るくなったという。

「シーズンも中盤に入り、記者たちが二軍の試合まで手が回らなくなったんです。常に根尾を追っているのは、地元の中日スポーツくらい。口うるさいOBたちも、ほとんど球場に来なくなりました。プレッシャーが、たいぶ減ったのでしょう。根尾本人も笑顔が多くなり、グラウンドでは『今度食事に連れて行ってくださいよ』などと先輩選手と談笑しています。結果を出せていませんが、首脳陣も気にしていない。小笠原(道大)二軍監督は『新人が最もしてはいけないのが、小さくまとまること。三振してもいいからどんどん振って、根尾にはスケールの大きい選手に成長してほしい』と話しています」(同前)

根尾と同じ左の好打者で、首位打者を2度獲得した評論家の若松勉氏が語る、

「高卒ルーキーに結果を求めるのは、まだ早いですよ。まずは下半身を鍛え、プロで通用するような身体を作ることが大切です。焦る必要はない。もともとバットコントロールがうまいので2~3年練習を積めば、一軍でもしっかり成績を残せる打者になるでしょう」

二軍では、3番打者として毎試合起用されている根尾。首脳陣の期待の高さがうかがえる。

  • 写真時事通信社

Photo Gallary1

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