女子やり投げ日本記録保持者・北口榛花 「もぐもぐタイム」の中身
日本記録保持者でもある陸上界のニューヒロインは父がパティシエという大の甘党
|スポーツ
パクリとカステラを頬張るのは、女子やり投げの日本記録保持者、北口榛花(はるか)(21)だ。彼女は6月28日、陸上日本選手権でも大会新記録で初優勝を果たした。
その緊張感あふれる試合のさなか、観客がほっこりしたのが、「もぐもぐタイム」である。北口は競技の合間に、ベンチでバッグからカステラの袋を取り出した。すると、厳しい表情から一転して満面の笑みで一切れ、二切れと口に運び、さらには周囲の選手にお裾分けを始めた。
「北口選手は大の甘党なんです。よく試合中にカステラや大福を食べています。日本選手権は2時間半ほどの間に6回も投げる長丁場で、しかも一投ごとにかなり体力を使う。途中のエネルギー補給が大切になります」(スポーツ紙担当記者)
好物を食べてリラックスしたうえで、しっかり糖分を補給していたのだ。彼女はすでに五輪の参加標準記録を突破している。9月の世界選手権、そして来年の東京五輪でも好記録が期待される。
「やり投げは会場の風や選手のちょっとした調子で飛距離が変わってくる。北口選手も世界選手権で大舞台を経験し、五輪で自己ベストを超えるプレーができれば、メダルのチャンスはあります」(スポーツライター・折山淑美氏)
本番の五輪では何を食べるのか。休憩中の姿も注目されることになるだろう。

『FRIDAY』2019年7月19日号より
撮影:荒川祐史