密着ドキュメント 岩田剛典「ロケ現場」photo by永瀬正敏 | FRIDAYデジタル

密着ドキュメント 岩田剛典「ロケ現場」photo by永瀬正敏

発売前から大反響の写真集『Spin』の撮影現場を先行レポート

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「写真を撮らせてくれない?」 名優・永瀬の一言から始まった

岩田剛典3rd写真集『Spin』(8月2日発売/講談社刊)先行公開カットより
岩田剛典3rd写真集『Spin』(8月2日発売/講談社刊)先行公開カットより

「月並みな言い方かもしれないですが、写真集の中には、それまでとは違う、“新しい自分”がいた。出来上がったものを見て、自分でもそのことに驚きました」

EXILE/三代目J SOUL BROTHERSのパフォーマーで俳優の岩田剛典は、来月8月2日(金)に発売される自身の写真集『Spin』についての感想をそう語った。撮影したのは写真家としても活躍する俳優の永瀬正敏。一昨年の秋、二人は河瀨直美監督の映画『Vision』で、運命的な出会いを遂げる。

「現場では、普段からお互い“役”として生きることを課せられていて、会話らしきものはほとんどなかった。というか、厳禁でした(笑)。撮影がクランクアップして、ようやく会話を交わせるようになったある日、永瀬さんから言われたんです。『今度、写真を撮らせてくれない?』と」

映画が公開された’18年の6月。舞台挨拶の楽屋にセットを組み、永瀬は、岩田のポートレート撮影を“個人的に”実施。写真はその後、奈良で開催された永瀬の写真展に展示された。永瀬は後日、岩田に「あれから、もっと岩田くんが撮りたくなった」と言った。

たった一度の共演。たった一度のポートレート撮影。そのとき、永瀬は岩田に何を感じたのか。永瀬は言う。

「初めて彼と食事をしたとき、『来年30歳なんですが、俳優としていい年齢の重ね方をしていきたい。そのためにはどうすればいいんでしょう?』と、ストレートな悩みを相談されたんです。現場でも俳優としてのポテンシャルやカンの良さ、作品への誠実な姿勢などは、見ていて気持ちいいなと思っていたし、普段は僕が、『岩田くんになりたい!』と思うような爽やかで礼儀正しい青年ですが(笑)、同時に、彼のいい意味での“闇”というか、彼の中には得体の知れない奥行きがあるとも感じていた。“闇”とか“暗部”というのは、アーティストにとって不可欠な要素なんです。それを拒絶するのではなく、いかにうまく付き合っていけるかも、俳優として30代、40代を迎えていく際には重要になる。僕自身、同じように悩んでいた時期もあるので、よくわかるんです。そうやって何度か会って、いろんな話をしていくうちに、彼とコラボレーションがしたいという欲求が沸々と湧いてきて(笑)。『写真集を作りませんか?』と提案させていただいたんです。僕なりのやり方で、彼の未来を示唆し応援する“何か”を作りたいと思った。この写真集の中で彼は、青年から大人の男性へと移り変わっていく内面の部分を、見事に演じきったと思う。僕は、30代の旅へと船を漕ぎ出す彼に、まるでエールを贈るような気持ちで、シャッターを切っていました。これが、未来への名刺がわりになればいいな、と」

岩田もまた、「僕のことを深く知っている人、深く知ってほしい人、その両方に見てほしい“自信作”になりました」と話す。8月2日、その全貌が明らかに!

 

『FRIDAY』2019年7月26日号より

  • モデル岩田剛典

    愛知県出身。'10年、三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE『Best Friend's Girl』でデビュー。'13年より俳優活動を開始。翌年、EXILEのパフォーマー兼任に。'18年には、単独初主演映画『去年の冬、きみと別れ』、W主演映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』、『Vision』が公開。『崖っぷちホテル!』(日テレ)の主演を務めた。グループとして現在、全国ツアー中

  • 撮影永瀬正敏

    宮崎県出身。'83年映画『ションベン・ライダー』(相米慎二監督)でデビュー。以来、日本のカルチャーを牽引する存在。ジム・ジャームッシュ監督『ミステリー・トレイン』('89年)、山田洋次監督『息子』('91年)など、国内外の100本超の映画に出演。数々の賞を受賞。写真家としても多くの個展を開き、20年以上のキャリアを持つ。'18年、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞

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