宮迫博之、アキラ100%…「芸人俳優」最終兵器はイモトアヤコ | FRIDAYデジタル

宮迫博之、アキラ100%…「芸人俳優」最終兵器はイモトアヤコ

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”闇営業”でギャラが100万円だったことが明かされた宮迫。復帰はいつになるのか…
”闇営業”でギャラが100万円だったことが明かされた宮迫。復帰はいつになるのか…

“お盆芸”で一世を風靡したアキラ100%が7月6日に公開された映画『こはく』で、俳優として本格的に始動。180度の方向転換、”裸ではない”その姿に注目が集まっている。

「映画『こはく』は、井浦新演じる主人公の亮太とその兄・章一(アキラ100%)が子供の頃の淡い記憶を頼りに父親を探すヒューマンストーリー。今回は芸名ではなく本名の”大橋彰”で出演。前作『ゆらり』にも起用した横尾初喜監督は、大橋の哀愁の中にどこかユーモアを漂わせている演技に惚れ込んで、今回準主役に抜擢しています」(映画ライター)

アキラ100%が、実は俳優志望で20代の頃に椎名桔平の付き人をやっていたことは、知る人ぞ知る話。17年にR-1グランプリを制して芸人として頂点を極めたアキラは、45歳を迎える今年、俳優として新たな一歩を踏み出そうとしている。

俳優として才能を発揮する”芸人俳優”には、大きく分けて二つパターンがある。一つはアキラ100%のような俳優志望だった芸人たちだ。

「その代表格が、雨上がり決死隊の宮迫博之でしょう。12年『俳優として最も活躍していると思うお笑い芸人』(ORICON STYLE)の1位に輝いた宮迫は、元々松田優作に憧れて演技の勉強をするためにお笑い世界へ。芸人としてブレイクを果たすや俳優の仕事も舞い込むように。ベテラン俳優陣に混ざっても見劣りしない演技で、映画『蛇イチゴ』『純喫茶磯辺』、舞台『空中ブランコ』では主役を務めるなど、今や演技力は折り紙つき。闇営業問題で芸能活動休止に追い込まれた宮迫ですが、この際お笑い界から足を洗って、俳優一本で勝負してみるのも面白い」(放送作家)

“俳優芸人”になるもうひとパターンは、コントで磨き上げられた演技が認められ、ドラマや映画から声がかかるパターン。代表的なのがドランクドラゴンの塚地武雄と元・キングオブコメディの今野浩喜だろう。

「ドランクドラゴンは、バラエティ番組『はねるのトびら』(フジテレビ系)、『エンタの神様』(日本テレビ系)でコントを披露してブレイク。03年月9ドラマ『いつもふたりで』(フジテレビ系)をきっかけにドラマに進出。06年に公開された映画『間宮兄弟』では佐々木蔵之介とW主演。味のある演技が絶賛され、数々の映画祭で新人賞を受賞しました。その後、07年にはドラマ『裸の大将』(フジテレビ系)で山下清役も熱演するなど、他の役者には出せない独特の空気感を醸し出す個性派俳優の一人です」(スポーツ紙記者)

もう一人の今野についても、前出・スポーツ記者はこう続ける。

「10年にコント師の日本一を決める『キングオブコント』でキングオブコメディとして優勝。12年には初主演映画『くそガキの告白』で注目を集め、15年の日曜劇場『下町ロケット』(TBS系)での演技が話題を呼び、『僕たちがやりました』(フジテレビ系)、そして4月期放送の『ストロベリーナイト・サーガ』(フジテレビ系)など数々のドラマ・映画に出演。演技力もさることながらインパクトの強いプリミティブなルックスは、どんな役柄を演じても一度観た視聴者の心を掴んで離しません」

しかしなぜ、コントで培った演技力が視聴者の心を捉えるのか。

「コントを演じる時は、芸人が自分でネタを作り、見せ方を考え、演じる。つまり、演者でありながら、脚本家・演出家でもあります。しかもそれが受けるかどうかはすべて自分次第。その緊張感の中で演じるため、演技力もおのずと鍛えられます」(前出・放送作家)

こうしたコントで腕を磨いた芸人の俳優への転身は、テレビ界にも問題がある。制作費の削減から、コント番組が激減。ひな壇でトークを繰り広げる”ひな壇芸人”全盛の時代に嫌気がさして”芸人俳優”に転身する例も多い。

そんな中、今後最も期待される”芸人俳優”に、イモトアヤコの声が上がっている。

「ドラマ『家売るオンナ』『家売るオンナの逆襲』(日本テレビ系)で見せる突き抜けたコメディエンヌぶりもさることながら、18年日曜劇場『下町ロケット』(TBS系)で見せたシリアスな演技にもネットでは『もらい泣きした』『いい味出してる』といったコメントが殺到。イモトの『自分以外の登場人物のセリフも自分で読んで録音。それを本番前に繰り返し聞いて覚える』姿勢にも、共演者たちから称賛する声が上がっていました」(制作会社プロデューサー)

イモトが本格的にドラマに出演したのは、橋田壽賀子脚本TBS開局60周年特別企画「99年の愛〜JAPANESE AMERICANS〜」(10年)に遡る。

「イモトが演じたのは、泉ピン子の若かりし頃。実はこの役は、ピン子さんの鶴の一声で決まりました。ピン子さんはバラエティ番組などで事あるごとに『私と似ている』『根性がある』『笑顔がいい』とイモトを絶賛。また14年にイモトが出演した舞台『君となら』の作・演出を手掛けた三谷幸喜も『イモトさんは20年後、泉ピン子さんになると確信しています』と太鼓判を押しています」(前出・制作会社プロデューサー)

人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)が、ヤラセ疑惑で揺れる今、イモトは新たな挑戦をするタイミングが来たのかもしれない…。

  • 島右近(放送作家・映像プロデューサー)

    神奈川県出身。バラエティ、報道、スポーツ番組など幅広いジャンルで番組制作に携わる。女子アナ、アイドル、テレビ業界系の書籍も企画出版、多数。ドキュメンタリー番組に携わるうちに歴史に興味を抱き、近年『家康は関ヶ原で死んでいた』(竹書房新書)を上梓

  • PHOTO等々力純生

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