これを知っていれば大丈夫 絶対に得するキャッシュレス決済活用術

各社が大規模ポイント還元キャンペーンを展開中。うまく使えば実質年収2割アップも!

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スターバックスは、LINE Payの全店導入を目指す

ランチで20%還元

「え? まだ現金で払っているんですか? スマホ決済を始めていないなんて、損しているだけですよ」

近頃、街中いたるところで喧伝されているキャッシュレス決済。買い物の代金を支払う際にスマホを振りかざすことに抵抗がある上、セブンペイのように不正使用されることもあると、二の足を踏んでいた人も多いだろう。しかし、各社がこぞって大規模なポイント還元キャンペーンを展開している。怖がっていると損をするだけかもしれない。

「決済の手段として、クレジットカードや電子マネーが先んじて普及してきました。ところが、今はスマホ決済の利用者が一気に増えています。それはおトクさの度合いが従来とはまったく違うからです。たとえば、クレジットカードは1%のポイント還元でも優良カードと言われてきました。それに対してQRコードやバーコードでの決済は、最大20%の還元キャンペーンなどを打ち出した。今でも各社が20%還元キャンペーンを頻繁に行っています。これだけおトク感が強いと、これまでキャッシュレス決済に興味がなかった人でも、その存在を無視できなくなるのは当然です」(電子決済に詳しいマネーライターの松岡賢治氏)

「100億円還元」を謳い、世間の度肝を抜いたのが、ソフトバンクとヤフーが親会社の「PayPay」だ。同社広報室長の伊東史博氏が言う。

「100億円還元キャンペーンは2度行いました。昨年12月では10日間で、今年2月は3ヵ月で100億円の枠を使い切っています。おかげさまで、2度のキャンペーンを経て、ユーザーは800万人を超えました。目標のユーザー数は『スマホユーザー全員』ですね。現在は毎月キャンペーンをしていて、7月はランチタイム(11時〜14時)に対象のスーパーや飲食店でお支払いをすると、最大で20%が還元されます」

600円の昼食で120円相当のポイントが返ってくる。馬鹿にならない金額だ。だが、PayPayにLINE Pay、楽天ペイ、d払い、Origami Payとスマホ決済は戦国時代の様相を呈している。どこがおトクなのか。

「いまスマホ決済で高い還元率のキャンペーンを実施しているのが、IT企業です。なぜここまで力を入れているのかというと、顧客が買い物をした情報を入手するためです。購買履歴や顧客の属性、行動などを集める『情報銀行』が世界的に注目を集めていますが、その日本版を作るために先行投資をしているのでしょう。また、来年の東京五輪に向けて、キャッシュレスのインフラを整えようとする国の方針もあります。

大規模なキャンペーンは20%還元ですから、うまく使えば年収が2割上がるようなものです。半年前に始めればキャンペーンの恩恵をもっと受けることができましたが、明日より今日のほうが始め時です。目についたキャッシュレス決済アプリはすべてダウンロードして、それぞれのキャンペーンを選んで使えば、かなりおトクに生活ができます」(ITジャーナリストの久原健司氏)

もちろん、使うサービスによって特色はある。スマホ決済に詳しいクレジットカード評論家の池谷貴氏が解説する。

「LINE Payは銀行口座やコンビニなどからのチャージなので、クレジットカードを登録したくない人はこれがいいでしょう。PayPayは採算度外視でユーザーと加盟店を増やしている印象があります。月ごとのキャンペーンを定期的に実施していて、利用者にとってメリットが大きいキャッシュレス決済だと思います。楽天ペイは少し特殊で、楽天カードや楽天Edyなど、『楽天経済圏』で提供されている一ツールという雰囲気ですね。派手さはありませんが、楽天市場のユーザーならどんどんポイントが貯まります」

吉野家の牛丼が安くなった

後発ながらインパクトがあるキャンペーンを打ち出して、わずか125日間で200万人もの利用者を獲得したのが、フリマアプリで有名な、メルカリが手がけるメルペイだ。

「メルペイはクレジットカードと連携していませんが、その代わりに電子マネーiDと提携しています。6月で終了したキャンペーンでは、セブン-イレブンやファミリーマートでiDを使って買い物をすると70%還元というすごいサービスを行いました。還元率で言えば、PayPayが行った20%どころの話ではありません」(消費生活評論家の岩田昭男氏)

携帯電話がドコモならd払いを検討してもいいだろう。基本還元率は0.5%と高くないが、ドコモが発行しているクレジットカード「dカード」と組み合わせて使うことで、還元率は最大2%になる。そのうえ、7月限定で毎週金・土曜日にはAmazonなどのネットショップを利用するとポイントが3倍になるキャンペーンもある。

「Origami Payは多くの地方銀行や信用金庫と連携していて、地方の店舗への普及を図っているのが特徴です。他社と違って既存の利用者を抱えているわけではなく、独立系なので知名度は比較的低いのですが、おトクなキャンペーンを次々と打ち出していて、面白い。期間限定で半額キャンペーンのクーポンを配信するなど、積極的に展開しています」(池谷氏)

では、どういう仕組みなのか、どうやって始めるのか。スマホ決済の草分け的存在である「Origami Pay」を訪ねた。同社PRコミュニケーション部ディレクターの古見幸生氏が言う。

「これまでの金融機関にとって、手数料は大きな収益源となっていました。しかし、インターネットという誰でも無料で使えるインフラが整ったことで、金融機関のサービスも変化していくフェーズにあります。他社はポイント還元の手法を取っていますが、当社は使ったその場で銀行口座引き落としの場合、3%値引きになる仕組みです(クレジットカードの場合、2%割引き)。

顧客に対する割引は当社が負担する場合に加えて、加盟店やパートナー企業が負担する場合もあります。また、加盟店は来店回数や購入履歴を確認することができるので、しばらく来店していない顧客にはクーポンを送るといったことも可能です。ビラ配りにコストを掛けるのであれば、その分、弊社のサービスを活用したほうが、顧客発掘につながると考えています」

実際にスマホ決済用のアプリOrigamiをダウンロードしてみた。メールアドレスと携帯電話の番号、氏名を登録し、届いたメールを確認。クレジットカードの番号や名義、有効期限、裏面の3桁の数字を登録すれば、完了。使えるようになるまで10分もかからない。

すると、吉野家がキャッシュレス決済にも対応していると表示されたではないか。牛丼の「大盛」は550円。Origami Payを使うと、539円だった。割引率2%で11円安くなったわけだ。チリも積もれば山となる――。そんな言葉が胸に去来した。

最強のクレジットカードの選び方

スマホ決済は多くの場合、クレジットカードから利用額が引き落とされる。ならば、クレジットカード選びもおろそかにできない。

「スマホ決済を利用するならば、そのサービスの関係会社が発行しているカードがいいでしょう。たとえば、楽天市場や楽天ペイを主に利用するならば、楽天カードです。現在キャンペーン中で最大5%のポイントが還元されますが、その他のクレジットカードなら0.5%です。また、PayPayを使うならば、ヤフーカード。各社は自分たちのグループで顧客の囲い込みを狙っているのです。

クレジットカードを選ぶには、自分の『生活の動線』を基本に考えましょう。ローソンを利用するなら、ローソンPontaプラスがいい。月ごとの使用額に応じて還元率が決まり、月8万円以上使えば、4%が還元されます。今年10月の消費増税後はコンビニでも2%のポイント還元が行われますから、合計で6%の値引きになります」(前出の岩田氏)

関東地方に住んでいて、JR東日本の電車を通勤に使い、家電やお酒などをビックカメラで購入する人は、ビックカメラSuicaカードが最適だ。年に1回カードを使用すれば、年会費は無料。クレジット機能でSuicaにチャージしてビックカメラで買い物をすると、11・5%もポイントが還元される。モバイルSuicaを利用する際も年会費がかからない。

「とにかくポイントを貯めたいという人には、年会費が無料のオリコカード ザ ポイントが現時点で最強ではないかと思います。通常のポイント還元率1%に加えて、入会後、最初の半年間は1%が上乗せされます。独自のネットショップサイト、オリコモールを経由して、Amazonで買い物をすると3%還元と非常に高い還元率を誇ります」(前出・久原氏)

近所によく行く大手スーパーがあるのなら、そこのカードを作るのが王道だ。イオンを使うなら電子マネーWAONを搭載しているイオンカードを選ぼう。

「近隣にドン・キホーテがあるならば、独自の電子マネーmajicaが貯まるマジカ ドンペンカードがおすすめです。初年度は年会費が無料の上、年に1回でもクレジットカードを利用すれば、次年度も無料です。スマホにアプリを導入し、クレジットカードから電子マネーmajicaをチャージして使えば、計1.5%が還元されます。ドン・キホーテは最近、生鮮食品も扱い始めて普段使いができるし、定期的におトクなクーポンも送られてきます。コンビニのクーポンよりも種類が多く、割引率も大きいのが魅力です」(前出・松岡氏)

スマホ決済にせよ、クレジットカード払いにせよ、キャッシュレスの流れはもう止まらない。一日でも早く、賢い選択を実行することが重要だ。

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『FRIDAY』2019年7月26日号より

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