「令和の怪物」佐々木朗希は強豪校に打ち勝って甲子園に行けるのか

センバツ出場が叶わなかった裏にはある事情への“忖度”が。苦渋を晴らす夏が始まる――

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ドラフトでの1位指名競合確実と言われる佐々木朗希。メジャースカウトも「史上最高の逸材」と熱視線を送る

「令和の怪物」こと大船渡・佐々木朗希(ろうき)(17)の夏が、いよいよ始まった。

6月30日には、岩手県予選前の公開練習試合が開かれ、プロ球団のスカウト20人が集結。スピードガンを片手に、佐々木に熱視線を送った。バックネット裏で投球を見つめていた阪神の葛西稔スカウトが言う。

高校生投手としてはピカイチでしょう。あれだけの身長(190㎝)があると、手足が長い分フォームのバランスを取るのが難しい。しかし佐々木君は器用に投球しています。スライダーでも135㎞/h程度の球速が出ているのは、バランスの良いフォームである証拠ですよ。今後の成長が非常に楽しみ。私はもう、4回も佐々木君の視察に来ていますよ(笑)」

ノーシードの大船渡は、7月16日の2回戦(初戦)、18日の3回戦をともにコールドで順調に勝ち上がった。あと4勝して優勝を飾れば、佐々木にとって初の甲子園出場となる。

だが、「最後の夏」を前に、岩手県内の高校野球関係者の間で囁かれているナゾが一つ。そもそもなぜ、佐々木は今春のセンバツに出場できなかったのか――。

「昨秋の県大会で大船渡はベスト4に入った。公立校であることと佐々木の注目度を考えれば、誰がどう見ても21世紀枠に推薦されるのは大船渡でした。しかし、岩手県高野連が選んだのは、ベスト8だった千厩(せんまや)高校。これにより、何か不祥事があったのではないかなど、さまざまな憶測が飛び交いました」(スポーツ紙高校野球担当記者)

本誌はこのナゾを解明すべく、岩手県高野連の南舘秀昭会長を直撃した。会長は大船渡に21世紀枠の権利があったことを認めたうえで、こう語った。

「『(国保監督に)高校生を指導する資格があるのか』という問い合わせが、大船渡から昨秋の県大会後に高野連に届いたのです」

大船渡の国保(こくぼ)陽平監督(32)は、筑波大学を卒業後、’10年に米独立リーグに挑戦。1シーズンで退団し、’17年から同校の監督を務めている。この経歴が、元プロ選手によるアマチュアへの指導を禁じる、「プロアマ規定」に抵触している可能性があったというわけだ。

「国保監督は(米独立リーグから)報酬を得ていなかったため、高校生の指導は問題ないという結論が出ました。しかし、高野連のなかには『グレーだ』と主張する理事も少なくなかった。さまざまな意見を”忖度”した結果、大船渡の推薦は見送ることにしたのです」(同前)

センバツに出られなかった理由が、”忖度”にあったとは……。大船渡からすればさぞかしショックだろう。佐々木は甲子園への思いを、本誌にこう語った。

「今まで甲子園を目指してやってきた。大船渡を含め(岩手県の)公立高校は甲子園に長い間出場できていないので、是非とも行きたいと思っています。チームメイトと一緒に戦っていきたいです」

怪物は甲子園に出場して伝説の第一章を作ることができるのか。日本中が注目している。

佐々木朗希の投球を見守る国保陽平監督。岩手県予選に向け、「佐々木だけに頼らないチームを目指す」と語った
本誌未掲載カット 佐々木朗希「令和の怪物」は強豪校に打ち勝って甲子園に行けるのか センバツ出場が叶わなかった裏にはある事情への“忖度”が。苦渋を晴らす夏が始まる
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本誌未掲載カット 佐々木朗希「令和の怪物」は強豪校に打ち勝って甲子園に行けるのか センバツ出場が叶わなかった裏にはある事情への“忖度”が。苦渋を晴らす夏が始まる

『FRIDAY』2019年7月26日号より

  • 撮影船元康子

Photo Gallary6

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