海上自衛隊 ホルムズ海峡で海賊に勝てるのか!?

トランプ大統領べったりの安倍首相がペルシャ湾に自衛艦を派遣へ

  • Facebook シェアボタン
  • Twitter シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
ペルシャ湾への派遣が予想される海上自衛隊の補給艦「ときわ」。「有志連合の”ガソリンスタンド役”を務めることになる」(海上自衛隊幹部)

あの男の「無茶ぶり」に、海上自衛隊が大混乱に陥っている。

〈なぜ米国が他国のためにタダで航路を守っているのか。彼らが自国の船を守るべきだ〉 

6月末、トランプ大統領はツイッターでこう発信。大統領が言う「航路」とは、中東のペルシャ湾とオマーン湾の間にあるホルムズ海峡のことだ。日本が輸入している原油の約8割が通過する”超”重要航路である。

「この地帯は海賊多発地域として有名で、6月13日には日本のタンカーも攻撃を受けたばかり。これまで民間船の護衛はアメリカに任せきりでしたが、これにトランプ大統領が異議を唱えた。7月9日にはアメリカの統合参謀本部議長が、『ホルムズ海峡を守るべく、同盟各国による有志連合の結成を目指す』と表明しました」(全国紙国際部記者)

トランプ大統領べったりの安倍晋三首相(64)としてはこの要求に二つ返事で応じたいところだが、簡単にはいかないという。理由の一つはもちろん、法律の問題だ。安全保障関連法の要件は満たしておらず、特別措置法を制定するには国会の承認が必要なため時間がかかりすぎるのだ。

「ただそれでも、アメリカに逆らうワケにはいかない。安保関連法に基づく『米艦防護』という名目で、7月21日の参院選後に『有志連合』に参加するのはもはや既定路線です」(防衛省幹部)

法律以上に海自の頭を悩ませているのが、ホルムズ海峡にどの艦を送るか、ということだ。海自幹部が語る。

「日本の領海を含む排他的経済水域の広さは世界第6位。これを海自は約50隻の護衛艦でカバーしている状況です。そのシフトから1隻外すのも、調整は困難を極める。戦闘可能な護衛艦を出せば国内からの批判もありますし、何とか補給艦を1隻出すのが精一杯でしょう」

具体的に派遣されるのは、「ときわ」か「ましゅう」が濃厚だという。どちらも補給艦で、PKOや災害派遣など、用途は幅広い。だが、「補給艦では重大な不安がある」と、海自幹部は続ける。

「現在、中東の海域を跋扈(ばっこ)する海賊は、ロケットランチャーや水雷など強力な武器を備えている。はたして補給艦で守り切れるかどうか……。アメリカのイージス衛艦が常時付き添ってくれるならまだしも、現地での状況は派遣してみなければわかりませんからね」

さらに、「有志連合」に参加することで、国際関係も悪化する可能性がある。

「『有志連合』に参加するということは、アメリカの指揮下に入るということ。アメリカと一触即発状態にあるイランからすれば、敵対国に他なりません。イランからの原油を確保したい日本としては、難しい選択です」(軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏)

海賊の脅威と、遠く中東の海で対峙する海上自衛隊。しかも補給艦で、ということになれば派遣決定後も混乱は続きそうだ。

山崎幸二統合幕僚長は「有志連合」についての明言を避け、「情勢を注視している」とコメントするに留まった
6月13日に攻撃を受けた日本のタンカー。アメリカは「水雷攻撃」の可能性を示唆した

『FRIDAY』2019年8月2日号より

  • 撮影佐藤明(ときわ)写真ISNA/AP/アフロ(攻撃されたタンカー)

Photo Gallary3

share icon記事をシェアする

  • Facebook シェアボタン
  • Twitter シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事