日本一インスタ映えする能登の奇祭 「宇出津あばれ祭」の全貌

神輿を破壊 危険極まりない石川県能登町の「宇出津(うしつ)あばれ祭」

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川に入って神輿(みこし)を担ぐ男たちとそれを撮る人々。水が飛び散ってカメラが壊れることも

火の粉を浴びれば浴びるほど、ご利益がある

「八坂神社が祀るスサノオノミコトは、暴れれば暴れるほど喜ぶ神様です。神輿(みこし)を地面に叩きつけたり、川に投げ落としたりすることで、大地や水を神様に清めてもらう。最後は焚火(たきび)に投げ込んで、神輿についた悪いものを燃やします」(八坂神社奉賛会の本谷順一さん)

石川県能登町では毎年7月初めの2日間、「宇出津(うしつ)あばれ祭」が開催される。祭りには神社周辺の36町が参加。町ごとにキリコ(巨大な行灯(あんどん)をのせた山車(だし))と神輿を用意する。

初日はキリコを約50人で担いで燃える松明(たいまつ)の周りを乱舞。2日目は昼夜かけて神輿を八坂神社まで運ぶ。キリコは老若男女問わず担ぐことができる一方、夜に担ぐ神輿は町内で選ばれた10人ほどの男しか担ぐことが許されない。

350年の歴史を誇るあばれ祭だが、ここ数年は観光客が激増しているという。

「今年は天気も良く、例年に比べて人がたくさんおったわ。カメラをかまえた海外の観光客が増えているな」(地元参加者の羽根大地さん)

観光客が増えたことで地元の人も勇み、インスタ映えを意識してか、祭りの暴れ度合いも増している。

「人の目が多い交差点では、神輿を単に落とすだけでなく、ひっくり返して回転させたりと暴れます」(本谷さん)

老若男女が火の粉散る中で暴れまわる姿は、カメラだけでなく記憶にも焼き付けられるに違いない。

担ぎ手の選考基準は「マジメな私生活を送っているか」。担ぎ手に選ばれるのは名誉なことだ

キリコの下には、地元の美女たちが担ぐ姿も!

3ヵ月の神輿づくりなどを含め、全部で1年かけて祭りの準備を行う。当日は気合十分だ
都市部に住む若者たちも祭りのときには帰省する。参加するために会社を辞める人もいる
神輿に火をつける人々。焼け落ちた神輿を修復するには100万円ほどかかることも
フィナーレの焚火へ向かう男たち。火の粉で服に穴が開いたり、火傷したりは当たり前
高さ7mほどのキリコの上に乗り、太鼓を叩く女性。地元の人は全力で祭りを盛り上げる

『FRIDAY』2019年8月2日号より

  • 撮影吉岡栄一

Photo Gallary7

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