ギャラ9 対1はマシ?「吉本芸人」泣き寝入り“タダ働き”の実態

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吉本興業の経営陣に対して退陣を求めた加藤浩次。彼の思いに賛同する芸人は多い

7月22日、“闇営業”問題でようやく吉本興業の岡本昭彦社長が会見を開いた。5時間以上に及んだ会見は、記者からの質問に要領を得ない回答が続き、世間が納得するものではなかった。

話題は芸人のギャラにまで及んだ。岡本社長は取り分が“会社9:芸人1”と言われていることに関しては否定し、「平均して5:5か6:4」と答えている。だが、所属芸人たちからは、

「ギャラ5:5だったのか てことは、私が海外に約1週間行ったあの仕事は、吉本は2万円で引き受けたのか!」(キートン)

「品川で初単独やった時。445席即完して。グッズも完売して。ギャラ2000円だったなぁ。御茶ノ水男子2人で4000円。9割9部9厘:1厘の間違いでは」(佐藤ピリオド・文字ママ)

と、反論が相次いだ。

「岡本社長の発言は大噓ですよ。9:1ならまだマシ! それどころかギャラが1円ももらえない若手芸人もたくさんいます」

そう話すのは、あるテレビ局のプロデューサー。そこには吉本の悪しき慣習が存在するという。

「若手担当のマネージャーは、たった1人で数百人の芸人を担当しています。若手はテレビ局からもらえるギャラが安いので、マネージャーが面倒臭がって請求してこない場合がよくあるんです。後日、芸人本人からテレビ局の番組スタッフにクレームが入り“あなたの番組はギャラを払ってくれないのか”って電話があったこともありますよ。こちらとしては、芸人さんに支払ってあげたいけど、『吉本とテレビ局』という会社と会社の関係なので、マネージャーが請求書を送ってこない限り、払えるわけありませんよ。芸人さんからしたら結局、泣き寝入りすることになるんでしょうね」(同·テレビ局プロデューサー)

たとえば1万円程度の小さい仕事が30件あったとすれば、当然30か所に請求書を送らなければならない。それが面倒なので、マネージャーが放置しているというのだ。

「もっとひどいケースになると、請求すること自体が面倒なのか、初めから“ギャラはいりません”と吉本サイドから言ってくることもあります。さらにひどいマネージャーは、出演依頼の電話に全く出なかったり、メールも無視するので、芸人さんの出演機会すら潰してしまう人もいますよ」(ワイドショー関係者)

実際にツイッター上では、過去にギャラが振り込まれず吉本に電話をしたら「金の文句を言うなら辞めろ」と言われ結局、退社したという元吉本芸人の告発も。吉本全体からしたら、数万円という微々たるお金かもしれないが、年中バイトをして困窮している若手芸人からしたら、たとえ数千円だったとしても、ギャラが欲しいのは当然だろう。

一方、数百人の芸人を担当させられる吉本社員の負担もかなり深刻だ。吉本の横暴で時代錯誤な体制の被害者とも言える。

「過労死のニュースなどを見るたびに、言い方は悪いですがこの程度で死ぬなら吉本の方がよっぽど過酷だぞと思う。忙しい時期は休み無しはもちろん、20時間×30日で、月600時間働くこともありましたよ」

とは、ある吉本興業の若手社員。彼らにとって、会社には夢も希望もないという。

「出世すればするほど、忙しくなる。ウチは会長や社長が1番よく働いているので、これ以上働かなければならないなら、出世なんてしなくていいと思うこともあります。身体的、精神的に疲弊している人は、多いと思いますよ」(同・吉本の社員)

およそ6000人の芸人と600人ほどの社員を抱えている吉本興業。岡本社長は「会社はファミリー」といいうことを強調したが、果たしてそこに“家族愛”はあるのだろうか――。

 

  • 撮影高橋美礼

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