松竹もホッ。海老蔵“休演”ピンチを救う勸玄くんの「未来予想図」

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急性咽頭炎で舞台を休演した市川海老蔵と、パパ不在の間も堂々と舞台を乗り切った堀越勸玄くん

急性咽頭炎のため、主演を務める『七月大歌舞伎』を15日の夜公演から18日まで休演していた歌舞伎役者の市川海老蔵。歌舞伎界において、休演はご法度である。それでも、今回不思議と批判の声が少なかった。その理由をスポーツ紙芸能担当記者が説明する。

「7月の昼公演は、海老蔵さんと堀越勸玄(かんげん)くんの親子共演ということで、注目度が高かったんです。そんな中、突然海老蔵さんが病欠しました。普通なら休演になってもおかしくないところを、昼の部は海老蔵さん抜きで上演することになったんです。今回の演目『外郎売(ういろううり)』は歌舞伎十八番の1つという大事な演目で、勸玄くんが演じる役には長台詞もあって、“1人で舞台に立つなんて大丈夫だろうか”という心配の声も多かった。そんな声をはね返すように、パパ不在にも関わらず見事に演じきったんです」

6月12日に販売開始になった昼公演のチケットは、翌13日には売り切れ。夜の部も海老蔵の早着替えがある見ごたえ十分な演目だが、それよりも“勸玄人気”が高かった。海老蔵の休演中も勸玄くんは1人で舞台に立ち続け、その成長は目覚ましいものだったと歌舞伎座関係者が語る。

「『外郎売』の台詞は、役者やアナウンサーの滑舌の練習としても使われる題目で、大人でもかまずに読むことは相当に難しいんです。でも勸玄くんは、7歳のころの海老蔵さんよりも抑揚があり、より歌舞伎役者らしい演技だと思います。長台詞ばかりが注目されますが、見得の切り方や立ち居振る舞い、所作も大人顔負け。いっしょに出演している中村獅童さんが最初から最後まで目配りをしているようでした。祖母の季実子さんも2階に座り、勸玄くんが演じる様子を祈るように見つめていましたよ。海老蔵さんがいない間は演出が若干変更されましたが、柔軟に対応できていましたね」

周囲の支援もあり、勸玄くんは見事に大役を演じ続けている。どんな批判やクレームが出てもおかしくない状況を、勸玄くんの“名演技”が救ってくれているのだ。海老蔵だけでなく、主催者の松竹も胸をなでおろしていることだろう。

とはいえ海老蔵の体調管理について、“歌舞伎役者にとって休演などありえないこと”と叱責の声が一部では上がっているのは事実だ。前出のスポーツ紙記者が首をかしげる。

「海老蔵さんは普段からすごく身体に気を使っているんです。少しでも調子が悪ければ病院へ行ったり、酵素風呂に入ったりと体調管理に余念がないイメージ。それなのに今回体調を崩してしまったのには、とても驚きました」

こうした事態を招いたのは、今までできていた“対策”ができなくなってしまったからではという声もある。海老蔵が家長を務める「成田屋」の関係者のひとりはこう話す。

「小林麻央さんの生前は、子どもたちが風邪気味だったり、逆に自分が風邪っぽかったりすると、自分だけホテルに泊まる“逆隔離”を行って、体調管理に尽くすことができていたといいます。現在は2人の面倒を海老蔵さんが見ているため、そうもいきません。麻央さん亡き後、自分の体調管理に専念することが難しくなっているのではないでしょうか」

今回、海老蔵への批判の声が思いがけず和らいだのも、勸玄くんの頑張りと成長があってこそ。歌舞伎十八番『外郎売』のなかで、「親はなくても子は育つ」という台詞がある。子供の成長を噛みしめられたことは、海老蔵にとって“怪我の功名”だったのかもしれない。

  • 撮影蓮尾真司

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