加藤浩次の猛抗議で『スッキリ!』改編回避へ“吉本騒動”の舞台裏 | FRIDAYデジタル

加藤浩次の猛抗議で『スッキリ!』改編回避へ“吉本騒動”の舞台裏

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『スッキリ!』では毎日のように吉本の闇営業問題を取り上げ、MC の加藤浩次が事務所を叱責する場面も
『スッキリ!』では毎日のように吉本の闇営業問題を取り上げ、MC の加藤浩次が事務所を叱責する場面も

芸人の闇営業問題が思わぬ方向に向かったいま、世間の注目は「吉本興業はどうなるか」に大きく変わってしまった。

その中で、『スッキリ!』(日本テレビ系)でMCを務める加藤浩次の動向が世間をにぎわせている。宮迫博之と田村亮の会見を受けて、吉本の中堅以下の芸人たちは大﨑洋会長と岡本昭彦社長を怖がっている状況が浮き彫りになったが、7月22日の放送で加藤はこの件について、

「これからもそれが続くと思ったら、僕はこの会社にいられない。僕は辞めます。この体制が今の社長、会長の体制が続くんだったら、僕は吉本興業を辞める!」

と語った。翌23日の放送ではこの日の夕方に同社の大﨑会長と話し合うことを明かし、

「僕は会社を辞めると昨日言ったんで、その旨を伝えようと思ってます。そこで僕が芸能界でどうなるのかは、それからかなと思っています」

と、重ねて退社する覚悟を明らかにした。

会談は平行線をたどったまま結論はいまだ出ていない。果たして大﨑会長、岡本社長は退陣するのか。退陣がなかった場合、加藤は辞めるのか、さらに注目が高まっている。

吉本の元社員はこう語る。

「大﨑さんが辞めるとは思えませんね。たとえ大﨑さんが退いたとしても、院政のような形になるでしょうから、体制が大きく変わることはないと思います。そういう状況であれば、加藤さんの性格を考えたら間違いなく辞めると思いますよ。いまの彼のポジション、力量、世の中の流れを考えたら、辞めても困ることは何もないでしょう」

吉本が騒動に揺れる中で、複雑な思いを抱いているのは日本テレビだ。

「『スッキリ!』が始まったのは06年です。実は、一部にはそろそろリニューアルを図ろうかという声が出ていたんですよ」(日本テレビ関係者)

番組の刷新が図られるときは、視聴率が低迷しはじめたときが多い。

『スッキリ!』に関して言えば、19日の放送は午前8時から9時半の1部が、関東地区で6・7%、9時半から同10時25分の2部が5・3%とふるわなかった。一時は同時間帯トップだったこともあったが、最近は2位争いを繰り広げている『とくダネ!』(フジテレビ系)に負けることも。

ところが宮迫と亮の会見後の22日の放送は、1部が10・4%、2部が7・5%で大幅にアップ。岡本社長の会見翌日の23日は第1部が12・0%、第2部が7・5%となっている。

番組MCが騒動の当事者となり、彼の出方次第で状況が変わるとなれば、視聴者も番組から目が離せないだろう。

視聴率が上がったことで、改編の声は消えたようだが、騒動が収束したあとに視聴率がどう動くか、予想は難しい。しかし、番組は当分今のままの体制が続くだろうというのは前出の日テレ関係者。

「今回の加藤さんの発言については、“たとえ大きな社会問題になっているとしても番組MCが内輪の話を自分の番組でするのは私物化じゃないか”と局内で苦々しく思っている人はいます。ですが、視聴率が下がったり、加藤さんが吉本を辞めたりしても『スッキリ!』のMCをすぐに外されることはないという見方が強い。それは吉本騒動のせいで目立たなくなっていますが、公正取引委員会がジャニーズ事務所に“注意”をしたという報道が大きく影響しています。もし加藤さんを辞めさせたら、日テレが吉本に忖度したのでは、と批難を浴びることになるでしょうからね」

加藤は26日の放送で、

「僕がこういうことを発言したことで事が大きくなっていることは、本当にお詫びと謝罪したいと思っているんです」

と発言。トーンダウンした感はあるが、“吉本改革”より先にMC継続の担保を取ることができたようだ。

  • 撮影結束武郎

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