「仕事と信用がなくなる」薬物で逮捕された芸能人の悲しき末路
ASKA、ピエール瀧、元KAT-TUN・田口に続き、Dragon Ash・金子賢輔も逮捕
破滅する芸能人の姿を見ているはずなのにやめられない。薬物の誘惑が、いかに強烈かという証拠だろう。
警視庁組織犯罪対策5課は7月19日、自宅で大麻を所持していたとしてロックバンド『Dragon Ash』のベーシスト、KenKenこと金子賢輔容疑者(33)を大麻取締法違反容疑で現行犯逮捕した。
「金子容疑者と一緒に彼の自宅にいた20代の女性、金子容疑者が参加しているもうひとつのバンド『RIZE』のヴォーカル、JESSEことマック・ファーデン・ジェシー・ソラト容疑者も同日、逮捕されています」(全国紙社会部記者)
組対5課によると、ジェシー容疑者は大麻所持を認めているものの、金子容疑者は「大麻だとは何となくわかっていたが、拾ったものだ」と供述したという。
捜査当局は1ヵ月前から内偵していたというが、本誌は2年前から金子容疑者が薬物中毒だという情報を得ていた。
「金子容疑者は’17年秋に京都に引っ越してきた。今回、その京都の家で逮捕されたんやけど……とにかくこの新居がヤバかった。まさに大麻の巣窟。ヒョロヒョロの夫婦とか、いかつい男たちが自由に出入りしとって、各々のタイミングで大麻を吸い始める。しかも、大麻は透明のジップロックの袋に入れて、そこらへんにポンと置いてあった。人気バンドのメンバーなのに、どんだけ無防備やねんと言葉を失いました」(知人男性)
薬物使用で逮捕歴のある元タレントは「金子とジェシーが大麻にハマったのは10年以上前」だと言う。
「『RIZE』の二人が常習者なのは有名な話。名古屋とか大阪、東京、各地からファンの女を呼んではドラッグセックスしていましたよ。なかには暴力をふるわれたコもいたね。彼らは大麻以外にも合成麻薬のLSD、MDMAにも手を出していたと聞いてます。KenKenは金子マリの息子でジェシーはChar(チヤー)の息子。2世タレント同士、気が合ったのかもね。そういや、二人は古谷一行の息子の降谷建志ともツルんでたけど、『Dragon Ash』は大丈夫かね?」
出演が決まっている音楽フェスやライブは欠場せざるを得ない。代役を立てるのか、中止するのか――いずれにせよ、莫大な賠償金が二人を待っている。
ぬぐえぬ再犯の可能性
かつては薬物で逮捕された芸能人もカムバックできる土壌があった。だが、コンプライアンスが厳格化された現在は違う。’90年代にミリオンを連発した『CHAGE and ASKA』のASKA(61)とて、例外ではない。新アルバムをリリースし、全国ツアーを行うなど、復活しつつあるように見えるが、「上がり目はない」と芸能プロ幹部は見ている。
「報道を巡ってテレビ局や芸能レポーターに損害賠償請求をするなど、メディアに敵対的。ASKAは売人が心配するほど大量の薬物を摂取していたわけで、再犯も怖い。実際、一度は再逮捕されていますからね。尿検査で陽性反応が出たのに、尿を採る場面を撮影し損ねるというミスを犯して不起訴になりましたが……。赤っ恥をかいた警視庁は雪辱の機会をうかがっているでしょう。薬物セックスをしていた愛人とヨリを戻したことも気がかり。テレビ局にも広告代理店にも、ASKAを積極的に起用する理由はない」
法廷でまさかの結婚宣言をしたことで、元『KAT―TUN』田口淳之介被告(33)&小嶺麗奈被告(39)カップルも、復帰を難しくしている。
「田口に薬物を教えたのは、小嶺だと言われていますからね。元ジャニーズというブランドも田口にはマイナスに作用します。元SMAPの3人を使わないようジャニーズ事務所が圧力をかけたとする件で、民放各局の幹部が公正取引委員会から事情聴取を受けましたが、どこも静観ムード。忖度し続ける道を選びました。つまり、田口の起用にはデメリットしかない。このまま消えるでしょう」(キー局プロデューサー)
20代のころからコカインを使用していたピエール瀧(52)は最先端医療で社会復帰を目指している。
「大手芸能プロが獲得に動いていると報じられました。有力な事務所に所属できれば、情報バラエティ、ドキュメンタリーで逮捕の瞬間を語る……なんて企画が実現するかもしれませんが、相当先の話でしょう」(民放ディレクター)
どれだけ実力、実績があろうとも、薬物で逮捕された芸能人の末路は仕事と信用を失った悲しき姿なのだ。






『FRIDAY』2019年8月9日号より
撮影:香川貴宏 蓮尾真司 高塚一郎