ツアー初V 小祝さくら「逆境をはね返して歩んだ日々」

母親は札幌でスナックを経営するシングルマザー

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サマンサタバサ・レディースの最終日を65で回り、逆転優勝。小祝さくらは癒やし系美女ゴルファーとして人気

「ウルッともきませんでしたね。ガッツポーズもどういうふうにしたらいいかわかりませんでした(笑)」 

サマンサタバサ・レディースで、ツアー初優勝を果たした女子プロゴルファー・小祝(こいわい)さくら(21)。彼女は優勝インタビューでは涙を流すこともなく、屈託のない笑顔を振りまいた。

一方、グリーン脇では、母・ひとみさん(39)が号泣していた。優勝までの険しい道のりを思い起こしたからだろう。

ひとみさんは北海道出身のシングルマザー。けっして恵まれていたとは言えない経済環境の中で、母娘は二人三脚でプロゴルファーを目指した。

「小祝がゴルフを始めたのは小学校3年生のとき。仕事の付き合いでゴルフを始めていたひとみさんの影響です。小学6年生のときに北海道ジュニア選手権で優勝した頃からプロを意識したと聞いています。ひとみさんは毎晩のように札幌で経営するスナックで働き、それ以外の時間は小祝の練習に付き合って、送り迎えも欠かしませんでした」(地元紙記者)

母の期待に応えるためにも、小祝はゴルフに専念する。中学卒業後は通信制の高校に進学し、普段はゴルフ場でアルバイトをしながら、練習に励んだ。当時のバイト先だった札幌リージェントゴルフ倶楽部の支配人・堀内慎二氏が語る。

「最初の時給は850円。さくらさんはマスター室でスタート業務の補助をこなしていました。週に4日ほど勤務して、早朝からの仕事でも遅刻することなく、本当に真面目だった。バイト代のうち月3万円をお母さんに渡し、残りは貯金していたそうです。仕事が終わった後、お母さんが家からゴルフバッグを運んでくる。お母さんがバッグを担(かつ)いだり、ボールを集めたりして、二人で一緒に練習を始めるんです。使っていたのは、ネットオークションで購入した中古クラブ。それを高校3年生までは使っていましたね」

 高校卒業後の’17年にプロ入りすると、ひとみさんは店を妹に任せて、一家は千葉県に引っ越し。母が車を運転して二人でツアーを転戦した。’18年は2位が4回。

初優勝は時間の問題と言われていた。

逆境の中、いつも母娘で戦ってきた。新ヒロインの2勝目もまもなくだろう。

7月21日、念願のツアー初優勝の喜びを母娘で分かち合う小祝さくら(右)と母親のひとみさん(左)

『FRIDAY』2019年8月9日号より

  • 写真Atsushi Tomura/Getty Images

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