”泣きっ面にハチ”宮迫を追い詰めるNスぺ「半グレと闇営業芸人」 | FRIDAYデジタル

”泣きっ面にハチ”宮迫を追い詰めるNスぺ「半グレと闇営業芸人」

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詐欺グループの忘年会に出席した宮迫や田村亮などの”闇営業”芸人たち
詐欺グループの忘年会に出席した宮迫や田村亮などの”闇営業”芸人たち

まだまだ鎮火しそうもない吉本興業の“お家騒動”。話がずれてしまったが、元はといえば芸人たちの闇営業が火元だった。そんな中で芸人たちの闇営業先であった反社会勢力が、改めてクローズアップされている。

反社会勢力とされるグループの中で、近年特に注目されているのが“半グレ”と呼ばれる連中だ。

半グレの“グレ”は諸説あるが“グレる”“愚連隊(グレンタイ)”“グレーゾーン(黒と白の中間)”とされている。

振り込め詐欺や闇金融、貧困ビジネスなど最近社会問題化している犯罪は半グレが関係していることが多い。暴行、殺人などの凶悪事件に絡んでいることもある。彼らは犯罪で得た資金でクラブや芸能プロダクションの経営から不動産業、サービス業などのダミー会社を作っていることが知られている。それは彼らの合法的な“シノギ”にもなっているのだが、あくまで自分たちが犯罪集団だということをカモフラージュするためのものだ。

そんな半グレの実態をレポートした番組が放送された。

7月27日に放送された『NHKスペシャル 半グレ 反社会勢力の実像』だ。

NHKは大阪・ミナミを拠点にしている半グレ集団のリーダー格の男二人に密着、彼らの実態に迫っていた。

番組の冒頭で、今回のテーマを取り上げたきっかけとなった“例の映像”が使われていた。

それは、芸人の闇営業騒動の発端ともなった5年前に開かれた詐欺グループの忘年会の映像だ。会場のステージで宮迫博之や入江慎也たち芸人たちがグループのメンバーと記念撮影している光景は、ワイドショーなどで幾度となく流れた。

同じ映像であることは間違いないのだが、他のワイドショーなどとは少々異なることが。
それは、この映像自体の説明が全くされていなかったことだ。

半グレの定義が字幕で出た後に、パーティーの映像が流れ、ナレーションはこれだけだった。

「闇営業問題で芸能人に多額の現金を支払い、その存在に注目が集まっている」

その直後には、宮迫と田村亮が「本当に申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた、謝罪会見の映像が流れたのだ。

芸能ニュースに関心があり、ワイドショーにチャンネルを合わせる人たちは、この番組が闇営業騒動からヒントを得て作られたのだろうと、特に違和感はなかったはずだ。

だが、普段から芸能ニュースに興味がなく、NHKしか見ない人たちの中には、今回の闇営業騒動の経緯を詳しく知らない人も多いだろう。その人たちはこの映像を見て、どう感じだろうか。

同番組で現在服役中の『関東連合』の元リーダー・石元太一氏も取材に応じ、彼の書いた手紙を紹介。 石元は半グレ集団が、

「IT企業のトラブル処理や芸能界のイベント運営など、表と裏の仕事を担い肥大化してきた」

と明かしたが、その直後に今度は、宮迫がマイク片手に熱唱する映像が流れたのである。

これでは、宮迫たちがまるで半グレ集団の一味だと勘違いしてしまう視聴者も出てくるのでは。そこまででなくても、半グレ集団とズブズブの関係だと捉えてしまう可能性は大いにあるだろう。

「NHKは映像の説明をしなくとも、視聴者はわかっていると思ったのかもしれません。それならちょっと不親切ですね。それとも“関係はない”“知らなかった”と言っている彼らを糾弾する意図があったのかも。どちらにせよ宮迫、入江らのイメージがさらに急降下したのは間違いないです。映像が流れたのがNHKということもありますが、印象操作とも取れるこの映像の構成は、闇営業芸人たちにとってかなりのダメージになるでしょうね」(テレビ局プロデューサー)

宮迫は、金塊強奪犯と記念写真を撮ったとき現金の授受はなかったと、法的手段に訴えようとしているが、

「彼にとってはギャラだったのかお車代だったのか、あるいは受け取っていないのか大きな問題なのかもしれませんが、世間は“ギャラ飲み”に関してはそれほど気にかけていませんよ。詐欺集団から100万円もの大金を受け取っていたこと、そして嘘をついて逃げようとしたことが一番大きな問題だったと分かっていないんでしょうね。万に一つ“ギャラ飲み”がクリアされても、信頼回復は難しいですよ。涙の会見で本人は矛先をうまくかわしたと思ったでしょうが、結局彼に対する評価は変わっておらず、NHKの放送でも打撃を受けた。テレビ復帰にはかなり時間がかかるんじゃないでしょうか」(同・テレビ局プロデューサー)

まさかキュメンタリー番組にとどめを刺されるとは、宮迫も思っていなかっただろう――。

  • 佐々木博之(芸能ジャーナリスト)

    宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。最近は、コメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中

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