「京アニ」放火事件 遺族が悲痛告白「夢をかなえた自慢の孫よ」

青葉真司容疑者の恐るべき犯行。『涼宮ハルヒの消失』監督など「日本の財産」が失われた

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献花台の様子。あふれんばかりの花束や色紙のほか、被害者遺族や海外ファンからの手紙も供えられている

「孫娘は『京アニ』に入ることが夢だったんです。小さい頃から絵を描くのが好きで、ポスターの公募などにもよく入選する自慢の孫でした。高校を卒業してからは『京アニ』の養成塾に1年間通って、そこから『京アニ』に入りました。よく喋る活発な子でね。それでいてとても優しかった。もう会えなくなるなんて……。犯人に対しては、ホントに怒りだけ。それだけですわ」(放火事件で亡くなった大野萌(めぐむ)さんの祖父・岡田和夫さん)

多くの才能あふれるアニメーターの命が奪われた凄惨な事件から2週間が過ぎた。真っ黒に煤(すす)けた「京都アニメーション」第1スタジオ近くに設置された献花台には、今もファンの列が途切れない。年配の男性や若い女性、子供、さらには外国人も……。様々な人々が訪れては、「京アニ」作品のキャラクターを描いたイラストや色紙を供えていく。世界中から集まった募金も、すでに13億円を超えた。

アニメと地域振興の関係に詳しい近畿大学の岡本健准教授は語る。

「『京アニ』は徹底した現地取材が有名です。晴れ、雨や曇り、朝焼けなどあらゆるシチュエーションで光の当たり方を調べる。その熱意に、ロケを見た地元の人は驚きます。妥協しない作品作りがリアリティを生み、多くのファンを魅了します」

映画『涼宮ハルヒの消失』を監督した武本康弘さん(47)をはじめ、35名の死亡が確認されている。世界で愛される、まさに「日本の財産」を失ってしまったのだ。

意識を取り戻したものの、依然として重体の青葉真司容疑者(41)。犯行前の足取りは徐々に明らかになってきており、「京アニ」作品の「聖地」と呼ばれる場所を複数ヵ所訪れていたことが分かっている。また、犯行時にはバケツに入ったガソリンを近くにいた数人の従業員に浴びせた後、火をつけたことも明らかになった。

恐るべき犯行を未然に防ぐチャンスはなかったのだろうか。事件の徹底的な解明が待たれる。

事件2日前の防犯カメラに映る青葉真司容疑者。事件当日と同じ赤色のTシャツを着ている(松浩不動産提供)

『FRIDAY』2019年8月16日号より

  • 撮影加藤 慶(献花台)

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