「スニーカー」がファッションアイテムの定番となって久しい。
東日本大震災の際、帰宅困難者が何時間もかけて歩いて帰ったケースが多く報道されたこともあり、オフィスにスニーカーという通勤スタイルもすっかり定着した。それに伴い、レザー素材の大人向けスニーカーなども続々登場、単なる“運動靴”の域を出るほどの高級品も多く見られるようになった。
<figure id="attachment_60273" aria-describedby="caption-attachment-60273" style="width: 2000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="1ad5761a"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/08/fd24504979496d5c15a8e2cb79b72969.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-60273" class="wp-caption-text">中左・ジェニファー・ロペス、中右・パトリック・シュワルツェネッガー　以上、写真：アフロ　左・岡村隆史、右・アントニー</figcaption></figure>
そんな中、「え？　それ野暮ったくないの？」「靴の量販店で売ってるスニーカーとどこが違うの？」と一瞬目を疑いたくなるデザインのスニーカーが今、ファッショニスタの間で流行っているという。
<figure id="attachment_59661" aria-describedby="caption-attachment-59661" style="width: 2200px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="ea40bfe5"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/08/f98c35aeefe2e6a004fbed27870ae999.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-59661" class="wp-caption-text">ロサンゼルスのジムから出てきたジェニファー・ロペスの足元は白のダッドスニーカー</figcaption></figure>
その名も「ダッドスニーカー」。つまり、休日のお父さんがはくような＝おしゃれとはかけ離れた、という意味で名づけられたらしい。海外セレブやファッションピープルの間で人気に火が付き、芸能界でも愛用者は多い。
<figure id="attachment_59577" aria-describedby="caption-attachment-59577" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="5e1521d4"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/08/331959812c5eac9abf1187fc227c3223.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-59577" class="wp-caption-text">ナインティナインの岡村隆史。低身長ながら、フィラのダッドスニーカーをバランスよく履きこなしている</figcaption></figure>
<figure id="attachment_59579" aria-describedby="caption-attachment-59579" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="aa654118"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/08/4aa9bdf646689e513e4d7d526464d122.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-59579" class="wp-caption-text">第一子を妊娠中の前田敦子も、足元は厚底のダッドスニーカー</figcaption></figure>
<figure id="attachment_59659" aria-describedby="caption-attachment-59659" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="c9b03dbc"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/08/2925714aa2faf47d0399fbbd3c11286c.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-59659" class="wp-caption-text">バレンシアガの「高級」ダッドスニーカーで足元をキメてデートをするマテンロウのアントニー</figcaption></figure>
「２年ほど前、バレンシアガやステラ・マッカートニーといったコレクションブランドから火が付いた流行で、当初は『アグリー(醜い)スニーカー』とも呼ばれていました。
そんな中、90年代にスニーカー愛好者の熱狂的な支持を集めていたエアマックス（Air Max）など、ナイキ、アディダス、リーボックなどのハイテク系スニーカーも人気再燃。２つの流れが合わさって、ここまで大きな『ダッドスニーカー』ブームになったんだと思います」（スタイリスト・小山田早織氏）
たしかに、それまではコンバース「オールスター」や、アディダス「スタンスミス」などの“ローテク”スニーカーを履きこなしていたおしゃれ女子たちが、こぞってダッドスニーカーに鞍替えしている模様。
<figure id="attachment_59585" aria-describedby="caption-attachment-59585" style="width: 2333px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="c965f00d"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/08/8d865db65893c6a222a50db78295d041.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-59585" class="wp-caption-text">ジャスティン・ビーバーの妻ヘイリー・ボールドウィンが履いているのも、バレンシアガ</figcaption></figure>
「コンバースのスニーカーは、いかんせんソール（靴底）が薄くて疲れやすく、たくさん歩く日などには向かないんですよね。その点ダッドスニーカーは、ソールのクッション性が高くて、履き心地抜群！　それもこの流行を後押ししたのではないでしょうか」（スタイリスト・小山田早織氏）
バレンシアガやステラ・マッカートニー、ド派手なデザインで話題となっているグッチなど、このブームを牽引するブランドのスニーカーはどれも軽く10万円超え。それが飛ぶように売れていくのだというから驚くほかない。
<figure id="attachment_59587" aria-describedby="caption-attachment-59587" style="width: 960px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="67f7b9a2"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/08/94ea1748d46e20825115073753705747.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-59587" class="wp-caption-text">夫のジャスティン・ビーバーは、比較的リーズナブルなニューバランスのダッドスニーカーをチョイス</figcaption></figure>
<figure id="attachment_59589" aria-describedby="caption-attachment-59589" style="width: 2200px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="f6703cc0"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/08/8041f9fac35f80d03343afc3f27a5a5b.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-59589" class="wp-caption-text">アーノルド・シュワルツェネッガーの息子で俳優のパトリック・シュワルツェネッガーはトリコロールカラーのダッドスニーカー</figcaption></figure>
が、諦めることなかれ。このブームに遅れることなく、GUではすでに2018年11月にはダッドスニーカーを発表（メンズは2019年１月から）。人気を博し、この秋冬ですでに３シーズン目だという。驚きのその値段は、なんと2990円！
<a href="#" data-ident_hash="3664a9a1"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/08/5744a4110d8adb2e466a09fd505ed6ac.jpg" alt=""></a>
「もともとは、ストリート系の人たちが、野暮ったくポテッとしたスニーカーをいかにおしゃれに履くかといったところから、SNSなどを通じてブームになったような気がします。GUでは昨年から店頭に出していますが、シーズンを重ねるごとに型数や色のバリエーションを増やし、大変好評です」（GUプレス・荒木久美子氏）
ここまで流行るには何かワケがある！　１足2990円であれば、試しに買ってみる気になるのではないだろうか？　ただし、このスニーカーを履いて、気を抜いたスウェットやジャージー姿で歩いたら、まんま「野暮ったい」残念な人になってしまうのでご注意を。

「ダッドスニーカー」つまり、休日のお父さんがはくような＝おしゃれとはかけ離れた、という意味のスニーカーが大流行し、芸能界でも愛用者は多いという。GUでも激売れというが、そのきっかけと人気の秘密とは？

GUでもバカ売れ「ダッド（＝お父さん）スニーカー」ってなんだ？