<figure id="attachment_59620" aria-describedby="caption-attachment-59620" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="37d8072c"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/08/13cfd6abebbb27bad8b1da25cd258173.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-59620" class="wp-caption-text">２年生トリオの中心となる東海大相模の一塁手・山村崇嘉。中学時代は二刀流でU-15日本代表に選出された。右投左打180cm85kg</figcaption></figure>
「熱戦が続く甲子園ですが、打者で注目すべきは履正社の４番井上広大(こうた)。187cm94kgと大きな身体ながら、コンパクトなスイングでミートし、大きい当たりを飛ばす。巨人の岡本和真のようなタイプです。センバツにも出場していますが、その時に比べ確実性がアップして、大阪大会では４割以上の打率をマーク。11安打中９本が長打、うち４本が本塁打と&#8221;長距離砲&#8221;として活躍を見せました」
高校、社会人と年間300試合のアマチュア野球に足を運ぶ、スポーツライター・西尾典文氏はこう語る。
大阪同様の激戦区、神奈川代表の東海大相模にも逸材が多い。県大会決勝で史上最多の24得点を叩き出した打撃が持ち味だが、その中軸で大暴れした&#8221;２年生トリオ&#8221;が話題となっている。４番でチーム内予選最多の3本塁打を放った山村崇嘉(たかよし)、同じく３本塁打の鵜沼魁斗(うぬまかいと)、高校通算では山村を上回る42本塁打の西川僚祐(りょうすけ)の３人だ。東海大相模のライバル、横浜高校の名将だった渡辺元智(もとのり)氏が言う。
「今年の東海大相模の選手は皆、メンタル面が非常に強いように思います。２年生トリオの持ち味は、西川は馬力、山村は柔軟な構えからのパンチ力、鵜沼はアグレッシブさと言われますが、彼らの個性を伸ばし、厳しく鍛えることによってまとまったチームを作り上げてきた。結果的に、それで頭一つ抜け出ましたね」 
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１年生の徳丸天晴(てんせい)を４番に据えたのが関西の強豪・智弁和歌山だ。同校で1年生が４番に座るのは橋本良平（元阪神）以来15年ぶりという。
「１年生とは思えない体格とパワーもさることながら、力任せにならず、全身を使ってスイングできる。肩も強く、すでに超高校級の迫力です」（全国紙記者）
ほかにも今大会は、キャッチャーに好打者が多く、徳丸の先輩である智弁和歌山の東妻(あづま)純平や、筑陽学園（福岡）の攻守の中心・進藤(しんとう)勇也などが注目を集めている。なかでも昨夏、金足農業に惜敗した近江（滋賀）の有馬諒(りょう)は、一回り大きくなって甲子園に戻ってきた。
「強肩強打はもちろんですが、複数の投手の良さを引き出すリードも見事で、監督が『まるで大人と話しているようだ』と舌を巻く。近江は春季近畿大会も制しており、侮れない存在です」（西尾氏）
優勝候補はどこだろうか。
「昨年の大阪桐蔭のような絶対的存在はいませんが、好投手の奥川恭伸(おくがわやすのぶ)と強打のキャッチャー・山瀬慎之助を擁する星稜（石川）、センバツ準優勝の習志野（千葉）、同４強の明石商（兵庫）など、どこが優勝校になってもおかしくありません」（同前）
令和最初の甲子園は、群雄割拠の戦国大会になりそうだ。
<figure id="attachment_59624" aria-describedby="caption-attachment-59624" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="08875c21"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/08/df42cc745c3ccab087fa803108daf0fe.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-59624" class="wp-caption-text">智辯和歌山の徳丸天晴。阪神タイガースジュニア出身で、中谷仁監督が全幅の信頼を置くスーパー１年生。外野手。右投右打184cm79kg</figcaption></figure>
<figure id="attachment_59626" aria-describedby="caption-attachment-59626" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="738494a4"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/08/1490a075482906857b3b669a7e4f9ca7.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-59626" class="wp-caption-text">近江の有馬諒。昨夏ベスト８以来、チームの司令塔にして主軸。今年の高校ナンバーワン捕手の声も。右投右打180cm75kg</figcaption></figure>
<figure id="attachment_59628" aria-describedby="caption-attachment-59628" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="57a26604"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/08/ab272cf7bc907dd93b8869daa98a5dd1.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-59628" class="wp-caption-text">履正社の井上広大。大阪大会で計４本塁打は高校の先輩・安田尚憲（現ロッテ）超え。プロ注目の外野手。右投右打187cm94kg</figcaption></figure>
『FRIDAY』2019年８月16日号より

朝日新聞社

熱戦が続く令和初の甲子園。星稜の奥川恭伸ら投手ばかりが注目されるが打者にも逸材は多い。元名門高校の監督や専門ライターが注目のスラッガーを紹介する。

東海大相模“２年生トリオ”ら　甲子園で活躍必至のスラッガー

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