東北道 佐野SAの運営会社が倒産危機で棚が空っぽの異常事態

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栃木県南部、東北自動車道にある佐野サービスエリア。収容可能台数は、東北道でも最大規模

「那須高原からの帰りに、佐野サービスエリアに立ち寄ったときのことです。店内にお客がたくさん居るのに、9割以上の棚に何も商品が置かれていなかった。探していた名物『佐野ラーメン』のおみやげ売り場を見てみても、売り場の棚は完全にカラッポ。結局、何も買うことができませんでした」(都内に住む40代男性)

夏休み中、家族連れで賑わうサービスエリアで、信じられない事態が発生している。8月上旬、NEXCO東日本が運営する上り線の「佐野サービスエリア」(栃木県)で突如、棚に商品が補充されなくなってしまったのだ。

サービスエリアの名物「佐野ラーメン」の在庫はすべて無くなっていた。土産を買おうとしていた観光客は落胆の表情で帰っていった

なぜ、このような現象が起こったのか。ある納品関係者が話す。

「実は先月、佐野サービスエリアをNEXCO東日本から任されている株式会社ケイセイ・フーズが倒産の危機にあるとの情報が流れました。その情報を入手した一部の業者が、納品を中止する事態に発展。業者間の横のつながりで情報は一気に広がり、雪崩を打って次々と納品が停止された。あっという間の出来事でしたが、納入業者としても被害を最小限で食い止めるため、シビアにならざるを得ないのです」

本誌記者が現場を訪れると、子連れの夫婦が何も置かれていない棚の前で呆然としていた。一つも商品がないラーメン売り場の棚は長椅子にしか見えず、小さな子供たちが座ったり登ったり、やりたい放題。納品関係者が続ける。

「ケイセイ・フーズがメインバンクから新規融資凍結の処分中であると確認できたことで、納入業者たちは仰天。その心配に対し、ケイセイ・フーズ社長は当初、『業者ごときが調子に乗るな』と反発していた。しかし、本当に売り場から商品が消えたことで、NEXCO東日本が契約を解除する恐れが出てきた。そこで、今度は即金で支払うから商品を入れてくれと連絡がきて、なんとか納品が再開されたと聞いています」

そうはいっても、ケイセイ・フーズの経営危機が解消されたわけではない。佐野サービスエリアは今後、どうなってしまうのか。

「現時点では、とりあえず佐野ラーメンを含め、主だったおみやげは入荷しています。我々としては、即金払いでお盆休みを乗り切ってもらうしかありません。しかし、月末には大きなハードルがある。即金仕入れ分とは別に、数千万円規模の支払い請求が残っているはず。実際のところ、9月になってもこのサービスエリアが存続できているのか不安です」(納品関係者)

名物『佐野ラーメン』のファンは多い。運営会社はこの危機を脱することができるのか。

普段は在庫で山積みになっているはずの倉庫もこの有様で、店頭に出せるような商品はほとんど無かったという
8月4日、サービスエリア内の売り場の様子。9割ほどの商品が品切れとなっていたため、写真手前にあった商品棚が撤去されていた

Photo Gallary4

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