秋にタイガーと対戦も 復活・石川遼「素人キャディ」起用の舞台裏 | FRIDAYデジタル

秋にタイガーと対戦も 復活・石川遼「素人キャディ」起用の舞台裏

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7月行われた日本プロゴルフ選手権では、3年ぶりにツアー制覇を果たした
7月行われた日本プロゴルフ選手権では、3年ぶりにツアー制覇を果たした

渋野日向子の42年ぶりメジャー制覇で話題騒然の女子ゴルフツアー。

一方、男子ゴルフツアーに目を移すと、今週までは6週間のオープンウイークで、次戦は8月22日開幕の「セガサミーカップ」。長嶋茂雄巨人軍名誉監督の冠が付く大会として有名だが、今年はある選手のキャディに注目が集まっているという。民放記者がそっと打ち明ける。

「7月の国内メジャー『日本ゴルフ選手権』で涙の復活劇を演じた石川遼のキャディですよ。15年6月から米ツアーでもコンビを組んでいた佐藤賢和キャディに替わり、あの試合も石川プロのマネージメント会社『ケーアイ企画』の若手社員がキャディバックを担いでいた。ゴルフの腕前は素人同然という話で、もちろんキャディの経験も無い。石川プロが手取り足取り、教えていますよ(笑)」

なんと、3年ぶり“涙の復活優勝”の裏で、その立役者のひとりが「素人キャディ」だったとは、驚きだ。

いったい何が起きていたのか。スポーツ紙記者が解説する。

「今も石川プロのコーチを務める父・勝美さんが、今春、“チーム遼”を解体させた。勝美さんは親しい関係者に『米ツアー3年復帰計画』を明かしていて、今年はその2年目。ところが、開幕戦欠場や初の途中棄権など、一向に上昇気配が感じられないため、荒療法を断行したんです」

この突然の出来事に“チーム遼”のメンバーも驚かされたようで、

「プロデビューの頃から支え続けて来たマネジャーは、元大手広告代理店社員で、勝美さんがその手腕に惚れこんで引き抜いた方でしたが、現場を去ることを関係者に伝える姿は寂しそうでした。佐藤キャディにしても『もう一度、勝ちたかったね』と周囲に漏らしていたそうです。14年の『セガサミーカップ』は遼クンとのコンビで優勝を飾っていましたからね」(同・スポーツ紙記者)

ただ、「新コンビ」体制の今後について、勝美さんからのアナウンスは、まだないという。

「3年ぶりの優勝について聞かれると、腰痛対策の1つとして春先から取り組んで来た『筑波山登山』の成果を上げるにとどまっていた。10月には日本初の米PGAツアー『ZOZOチャンピオンシップ』が開催される。今後、国内出場枠を巡って大事な戦いが続く」(専門誌編集者)

この「ZOZOチャンピオンシップ」は、国内大会では史上最高額となる賞金総額975万㌦(約11億円)で、優勝賞金175万㌦(約2億円)と豪華そのもの。すでに今年4月の『オーガスタ』を14年ぶりに制し、奇跡の復活を遂げたタイガー・ウッズが参加を表明している。

出場メンバーは米ツアーから60人、日本から賞金ランク上位者や推薦選手の18人、計78人で、予選落ちのない4日間72ホールのストロークプレーで初代王者を争う。まさに、世界レベルの真剣勝負が日本で行われるのだ。

7月に国内初メジャー制覇した石川とはいえ、出場が確定しているわけではない。

「ここまでは、勝美さんの『もう一度、1人でやってみろ』とでも言いたげな英断がハマった。環境を変えさせたことが好結果に結びついたが、ここからが正念場でしょう。経験豊富な国内戦であれば、自分ひとりでマネージメントして、ピンチにも対応できるかもしれませんが、敏腕キャディを外したことが裏目にならないといいですが……」(ゴルフライター)

確かに、今のゴルフ界はコーチやキャディの重要性が問われ、松山英樹の元エースキャディの進藤大典さんは『最近の米ツアーは、チーム力が左右するといっても過言ではありません』と発言していた。

「例えば、オーガスタのウイニングパットを決めたウッズの第一声が『We did it(僕たちはやった)』だった。そう、キャディのジョー・ラカバがうれしそうに明かしていました。スマイル・シンデレラの渋野にしても、コーチがキャディバックを担ぎ、父親がおにぎりを握り、バックアップしていた。それに比べ、遼クンが試合前にキャディにバンカー整備などの基本的な仕事を教えている姿を見たとき、少し不安が募りましたね(苦笑)」(同・ゴルフライター)

「涙の復活劇」の裏側ではキャディの育成までしていたとは驚かされるばかりだ。

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