拳を降ろした加藤浩次「吉本興業とくすぶり始めた」新たな火種 | FRIDAYデジタル

拳を降ろした加藤浩次「吉本興業とくすぶり始めた」新たな火種

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拳を降ろしたかに見える加藤だが、このまま静かになるのだろうか…(‘10年)
拳を降ろしたかに見える加藤だが、このまま静かになるのだろうか…(‘10年)

反社会勢力のパーティーに参加していた芸人たちが、次々と仕事復帰し始めた吉本興業。『FRIDAY』が告発した“闇営業問題”から、世間の関心はギャラなどの契約問題にすり替わってしまった。

その大きな要因のひとつが、「極楽とんぼ」加藤浩次による、経営陣への批判だった。

7月20日に行われた「雨上がり決死隊」宮迫博之と「ロンドンブーツ1号2号」田村亮の謝罪会見を受け、同月22日放送の自身が司会を務める情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)で、経営陣に対する不満を爆発。特に吉本の大崎洋会長、岡本昭彦社長に対し、

「僕は辞めます。この体制が、今の社長、そして会長の体制が続くのだったら、僕は吉本興業を辞める」

と、自ら事務所を辞める覚悟で、辞任を迫った。

だが、経営陣は辞めていないにも関わらず、このトーンは一気に冷めてしまった。

吉本が「経営アドバイザリー委員会」を設置し、8月8日に初会合が行われた。そこで、従来のマネジメント契約だけでなく、「専属エージェント契約」を導入し、どちらか芸人側が選べると発表。すると加藤は翌日の番組で、自身が提案した「専属エージェント契約」が新たに取り入れられたため、吉本に残留するとしたうえで、

「吉本というエージェントを通して、吉本の仕事をする。他の仕事は他のエージェントを通してやる」

と、吉本だけでなく複数のエージェントから仕事をもらう形であることを明かしていた。

だが、これに困惑しているのが、吉本だという。

「実はあの加藤の放送のあと、吉本の担当者から、各テレビ局にレクチャーがあったんです。簡単に言えば、“加藤の言っていることは間違っています”ということ。つまり、加藤が考えているエージェント制と吉本が導入しようとしているエージェント制は、まったく違うということなんです」(ワイドショー関係者)

私がレギュラー出演している福岡放送『めんたいワイド』でも、番組スタッフが吉本の経営アドバイザリー委員会に聞いたところ、加藤との間に齟齬があることを認めている。そして今後は、両者で話し合いを続けていくと明かしていた。

加藤が振り上げた拳を降ろしたのは、自身が提案した「エージェント制」が取り入れられ、契約できるから。それが根本的に違っているというのでれば、もうひと波乱あっても不思議はない。

「加藤は吉本から来る仕事もするし、他のエージェントから来る仕事もするという理解でしたが、吉本としては、あくまで自分のところで紹介した仕事のみを受けてもらうという考えのようですね。だからこそ、“専属”エージェント契約という名称にしているのでしょう。加藤の言う吉本以外の仕事を受けるのであれば、フリーのタレントさんと変わらない。その形態に加藤がこだわるとしたなら、吉本が事務所として取ってきた『スッキリ』などのレギュラー番組は、降板せざるを得ないでしょう。局側としても、そのまま使い続けるというワケにはいきませんからね。加藤がそこまで腹を括れるかどうか…」(スポーツ紙記者)

8月17日に放送されたラジオで、明石家さんまは“吉本問題”が収束に向かっていることに対し、

「こっちサイドは問題山積みで。このまま流れて収まってしまうのも嫌やし」

と、懸念を示している。

落ち着いたように見えても、水面下ではまだまだ、火種はくすぶっている。芸人仲間から“狂犬”と言われる加藤だけに、第2の「加藤の乱」に発展する可能性もゼロではないだろう…。

 

  • 取材・文荒木田 範文(FRIDAYデジタル芸能デスク)

    埼玉県さいたま市出身。夕刊紙、女性週刊誌を経て現職。テレビやラジオなどにも出演中

  • 撮影山田宏次郎

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