母校・履正社が優勝 ヤクルト・山田哲人“今しかないMLB挑戦” | FRIDAYデジタル

母校・履正社が優勝 ヤクルト・山田哲人“今しかないMLB挑戦”

母校が夏の甲子園で初めて決勝に進出した山田。高額年俸を嫌うチーム事情や本人の意思で今オフ、ポスティングでの大リーグ移籍の可能性が高まっている。

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履正社3年時の夏の甲子園で、聖光学院のエース歳内宏明(現・阪神)から本塁打を放ちガッツポーズを決める山田哲人
履正社3年時の夏の甲子園で、聖光学院のエース歳内宏明(現・阪神)から本塁打を放ちガッツポーズを決める山田哲人

「今季は調子が良さそうですね。『がんばってるな』とメールしても、『はいよ~』という返信が来るくらいですが。今後のことは本人の決断を尊重したい。履正社(大阪)に入学する時もプロに入る時も、私はいっさい口を挟みませんでした。もしメジャーに挑戦するなら、背中を押してあげたいです」

こう話すのは、ヤクルト・山田哲人(27)の父親・知規氏だ。

今季の山田は好調だ。8月21日現在、打率は2割台後半ながら31本塁打、27盗塁。前人未踏の4回目の“トリプル3”(3割、30本塁打、30盗塁)達成も現実味を帯びてきた。日本で輝かしい実績を残し、山田が視野に入れるのが今オフのメジャー挑戦だという。

「もともと山田はメジャー志向が薄かった。それが’18年から再びチームメイトになり、メジャー経験のある青木宣親の影響で考え方が変わったようです。『オマエぐらい才能のあるヤツが現状に満足してどうする。もっと上を目指せよ』と、ことあるごとに声をかけられている。同年末の日米野球で活躍し、ドジャースの前田健太らメジャーの選手からも『スゴイよ。メジャーでも通用するよ』と評価されたとか。以前はメジャー挑戦の可能性を記者から質問されても『気持ちはない』と否定していましたが、昨オフの契約更改では『シークレットです』と意味深な返答をしています。今季のヤクルトは5月下旬から最下位に低迷。山田の意識はチームを優勝させることより、メジャー挑戦に傾いているようです」(スポーツ紙記者)

球団も山田のメジャー移籍に前向きなようだ。

「現在の山田の年俸は約4億3000万円。4回目の“トリプル3”を達成したら6億円を超えるのは確実で、とても払いきれなくなります。かといって金銭的に余裕のある巨人などに獲得されたら、ヤクルトにとって脅威です。それならばポスティングでのメジャー移籍を認め、譲渡金を得たほうが得。ヤクルトには、’11年に青木宣言をポスティングでブルワーズに送り出した実績がありますから」(球団関係者)

メジャーに挑戦するなら、今オフというタイミングもドンピシャだ。スポーツライターの友成那智氏が解説する。

「今季は、セカンドを固定できず困っている球団がたくさんあるんです。アスレチックスやパドレス、大谷翔平の在籍するエンジェルスがそうです。しかも、FAなどで獲得できそうな大物二塁手も見当たらない。もしセカンドで守備範囲の広い山田がメジャー挑戦を表明すれば、引く手あまたでしょう。27歳と若いのも好材料です。メジャーの野手で最も評価される項目の一つは出塁率ですが、山田は選球眼が良く四球が多い。1番か2番の起用となり、3年総額1500万ドル(約16億円)を超える契約になると思います」

家族や球団もメジャー移籍を後押し、状況も有利。後は本人の決断しだいで、また一人、日本人メジャーリーガーが誕生しそうだ。

プロ野球史上9人目の“トリプル3”を達成している山田哲人。’18年の本塁打平均飛距離は119.7mで20本塁打以上放ったセ・リーグの日本人打者では最長を記録した
プロ野球史上9人目の“トリプル3”を達成している山田哲人。’18年の本塁打平均飛距離は119.7mで20本塁打以上放ったセ・リーグの日本人打者では最長を記録した
  • 写真時事通信社

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