関ジャニ∞村上の五輪キャスター抜擢で蘇るスタッフの“トラウマ”
‘20年に行われる東京オリンピックの“イス取りゲーム”が、芸能界でも水面下で熾烈になっている。
中継キャスターや番組ゲスト、競技解説者など、一生に一度かもしれない地元五輪の“イス”は、そう多くない。限られた枠を争うワケだが、中でも注目を浴びるのは、開催期間中は連日出演して「局の顔」となるメインキャスターだろう。
現在、TBSは安住紳一郎アナが務めることを明かしている。そして、フジテレビは関ジャニ∞の村上信伍をメインキャスターに抜擢したことを発表した。
「村上といえば同局で注目のアスリートにインタビューする番組『村上信五∞情熱の鼓動』のナビゲーターを務めています。そんな縁で彼に決まったのでしょうね。フジの目玉番組でもある『27時間テレビ』では、司会のビートたけしをサポートする“キャプテン”として、2年連続で番組を仕切ってきた。今年もすでにこのコンビで司会することは決まっています。たけしも“バランスがちょうどいい”と、彼の力量を認めていますよ」(スポーツ紙記者)
オリンピックのメインキャスター就任について村上は、
「オリンピックに携われる機会はなかなかないので、非常に喜ばしくはありますけれども、いつもとは違うプレッシャーを抱えながらの挑戦ではあるかなと思っています」
と意気込みを語っている。
だが、フジテレビも村上ですんなり決まったわけではない。
「‘16年に行われたリオオリンピックと,18年の平昌オリンピックは、フジテレビは芸能人のメインキャスターを立てませんでした。“オリンピアンキャスター”として、フィギュアスケーターの高橋大輔や柔道選手だった野村忠宏氏など、五輪経験者を司会にし、それを局アナがフォローしたのです。スポーツ局や報道局は、例年通りに芸能人を極力排した“硬派路線”を望んだそうですが、上層部の判断で『村上就任』が決まったそうです。もちろん、ジャニーズ側からの強い要望もあったようです」(テレビ局関係者)
そんな紆余曲折を経て決まった、「村上キャスター」。正式発表から2週間ほど経ったが、現場スタッフの間には、徐々に動揺が広がっているという。
「実はここ2大会連続で夏と冬のオリンピックでメインから芸能人を外したのは、‘12年ロンドン、‘14年ソチ大会でメインを務めたTOKIOの国分太一さんの評判が良くなかったからですよ。とにかく、自分から積極的に選手たちに取材をしないですし、現場でスタッフは、そのお膳立てに奔走させられた。しかも、競技後のコメントもありきたりな感じで、盛り上がりに欠けたんです。また、ジャニーズのタレントが来るということで、すでに現場では“国分さんのようにならなければいいが……”と、不安の声が上がっています」(フジテレビ関係者)
国分が現在、司会を務める『ビビット』(TBS系)は、今年9月いっぱいでの打ち切りが決まったと報じられた。
一方、村上といえば、『27時間テレビ』でのビートたけしをはじめ、『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)で共演するマツコ・デラックスなど、大物芸能人からの信頼も厚い。そして、MC力の高さから、“ポスト中居正広”としての事務所の期待も高いという。
果たして、地元開催となる記念大会で、村上はどんな司会ぶりを見せてくれるのだろうか。
PHOTO:高塚一郎