湘南・チョウ監督パワハラ問題「犯人探し」でチームは“空中分解”
「チーム内では犯人探しが始まっており、もうバラバラですよ…」(チーム関係者)
8月12日に一部スポーツ紙などの報道により明らかになった、サッカーJ1湘南ベルマーレのチョウ・キジェ監督による「パワハラ問題」。クラブハウスや試合会場などで、選手やチームスタッフらに高圧的な態度や暴言を繰り返した疑いのため、Jリーグがヒアリング調査を行っている。
「‘12年から湘南の監督を務めているチョウ監督ですが、厳しい指導は有名でした。そんな中、‘18年には3人の選手が練習場に通えなくなるほど精神的に追い詰められ退団。さらに2人のスタッフもクラブを辞めました。7月にこれらの問題がJリーグに“匿名で通報”され、調査に乗り出したのです」(スポーツ紙記者)
日頃から厳しい言葉などで𠮟咤激励していたが、暴行に関しては否定しているというチョウ監督。現在はチームの指揮からは離れ自宅待機をしているが、戻る気は満々だという。
「監督は自ら辞める気は全くないようですね。というのも、Jリーグに自分のことを通報した人間が誰なのかと、必死に情報収集していますよ。過去に辞めたスタッフなどに、今回の件に関して電話を掛けているそうです。しかも、信頼している数名のコーチや選手たちを使っても、犯人探しをさせている。そのおかげで、チーム内は“あいつは監督派”とか、“誰々はアンチ監督派”などの話題で持ち切りです。皆、精神的にボロボロですよ」(サッカー関係者)
8月13日からは高橋健二コーチが代行監督として指揮を執っているが、交代後2戦の成績は、1敗1分と振るわない。このようなチーム状況でサッカーに集中しろというのは、あまりに酷だろう。
そんな“空中分解”寸前のチームだが、新たな疑惑も浮上しているという。
「パワハラ調査の日程など、ごく一部の関係者しか知らないチーム情報が、あるスポーツ紙にダダ洩れなんです。第一報をスクープしたそのスポーツ紙が、この問題に関してはずっとリードしている。選手たちも気になっていましたが、チョウ監督も“誰が情報を漏らしているんだ!”と、怒り心頭のようですよ」(前出・スポーツ紙記者)
Jリーグに通報した人だけでなく、マスコミに情報を流す人間も、監督としてはお気に召さないらしい。だが、その“情報提供者”として、意外な人物の名前が関係者たちの間でささやかれている。
「スクープを連発しているその記者は、美人記者として有名で、キャリアは浅いのに選手の懐に入るのがうまいんです。その中でも、小柄なA選手とは特に仲がいいと噂になっていました。このA選手は拾ってもらったチョウ監督に恩義を感じており、問題発覚後も“監督を守る!”と常々発言していた『監督擁護派』の急先鋒。犯人探しも積極的に行っていました。当然、チームの一部しか知らない情報も知りえる立場にいるのです。もし、A選手がスポーツ紙に重要情報を提供していたとしたなら、監督としてはまさに『飼い犬に手を嚙まれた』格好になりますね」(前出・サッカー関係者)
チーム内では様々な噂が飛び交い、多くの選手が疑心暗鬼に陥っている湘南。今週中にはJリーグの調査結果が発表されると言われているが、どんな結論になったとしても、チーム再建はかなり困難な道のりとなりそうだ。
写真: 長田洋平/アフロスポーツ