金メダル超えも!日本記録連発だった走り幅跳び「福井の謎」

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日本新記録を出した城山正太郎の跳躍

「城山(しろやま)選手が8m40㎝を跳んで優勝したのには、記者も観客もみんな度肝を抜かれました。6月の日本選手権では、23位でしたからね。それが自己ベストを一気に39㎝も更新するなんて……」(スポーツライター・折山淑美氏)

8月17日に開催された「アスリートナイトゲームズイン福井」で、とてつもない大記録が生まれた。男子走り幅跳びの城山正太郎(24)が、8m40㎝を跳んで日本新記録を樹立したのだ。リオ五輪の優勝記録8m38㎝をはじめ、ロンドン五輪、北京五輪の優勝記録をも上回る、まさに世界レベルの大ジャンプだった。

冒頭でも触れたように周囲の反応は驚き一色だ。というのも、城山が日本記録を塗り替えたのは、日本選手権3連覇中の橋岡優輝(20)が日本記録を更新したわずか40分後の出来事であったからだ。好記録が頻発した理由は、大会が行われた競技場にある。

「ここで2年前に桐生祥秀選手(23)が男子100mで9秒98を記録し、今回は男子走り幅跳びの日本記録が2度も塗り替えられた。これには地域特有の気候が影響しています。ここらは8~9月になると、風速の安定した風が吹く。これが追い風となり、好記録が出やすくなるのです。

また、今大会にイベント的な雰囲気があったのも要因でしょう。城山選手は大舞台でのプレッシャーに弱いところがありましたが、今回はリラックスして跳べたはずです」(前出・折山氏)

城山自身も試合後、「8m20㎝くらいを跳んだ感覚です」とコメント。本人も〝見えない力〟が働いていたことを実感していたのだろう。ただ、だからといって城山に実力がないわけではない。城山の高校時代の陸上部監督・西川康秀氏は言う。

「城山くんが本格的に走り幅跳びを始めたのは高校2年生。始めてすぐの北海道の大会で7m近くを跳んで、インターハイ出場を決めました。もともと短距離選手だったので助走スピードが速く、跳躍力もありましたね」

城山の競技歴はわずか8年。伸びしろは十分だ。今回の好成績を「追い風」に、東京五輪でもメダルを目指してほしい。

日本新記録を出した城山正太郎の跳躍。無駄な筋肉がなく、すらっとした体型はジャンプ競技向き

『FRIDAY』2019年9月6日号より

  • 写真AFLO(城山正太郎選手)

Photo Gallary3

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