“闇営業問題”のキーマン・入江慎也が本誌に語った「反省の言葉」
闇営業に手を染め、謹慎処分となっていた吉本芸人11人が次々と舞台やラジオで復帰を果たしているなか、どうやらこの男もまた、”活動”を再開したようだ。
闇営業芸人たちの謹慎が解除されたのと同じ8月19日、入江慎也(42)の姿が東京・中目黒にあった。
夜10時、友人男性と長身の美女をともなって、商店街を歩く入江。どこかで一杯飲んだ後なのか、楽しそうに会話を交わしている。
「6月4日に吉本を契約解除になった直後は、自宅にこもりきりでしたが、近頃は毎晩のように飲み歩いているみたいです。中目黒でしょっちゅう目撃されていますよ。相手は友達の社長や後輩芸人が多いみたいですね」(入江の知人)
激太りといっても過言ではないほどの変貌ぶりも、連日の酒の影響か。途中で突然の豪雨に見舞われ、慌ててタクシーに乗り込んだのだが、ポッコリと出たお腹が邪魔して走るのも苦しそうだった。
周知のとおり、入江は仲介役として詐欺グループの宴会に芸人を呼び集めた張本人。いわば、宮迫博之らを謹慎させ、吉本興業をも揺るがす大騒動を引き起こしたキーマンである。
暴露本を執筆しているとか、マスコミに対する法的措置を検討しているとか、ワイドショーなどで近況は間接的に報じられているが、いまだ、入江自身の口からは何も語られていない。
はたして入江は、闇営業問題についていま、何を思うのか。中目黒で発見した翌日、本誌は自宅前で入江に直撃。「フライデーです」と名乗ると、驚いた表情を浮かべたが、意外にも足を止めて記者の質問に答えた。
――暴露本を執筆しているとか。
「いえいえ、そんなことはないです」
――5000人いた友達が100人に減ったという報道も出ています。
「いやぁ……。僕はぜんぜん(報道を)見てないんで。すみません」
――8月19日に芸人たちの謹慎処分が解除されました。
「本当に僕が全部悪いので、よかったと思います!」
――復帰は早すぎるのでは、という声もありますが。
「それはないです。(自分の胸を叩きながら)僕が全部悪かったので……。復帰していただいてよかったと思います」
――吉本興業の体制についても、批判が集まりました。
「(急に小声になり)もう吉本を離れたんで……。勘弁してください。もういいですか?」
吉本のことに話題が及ぶと、急に取材を切り上げようとする入江。
――ちょっと待ってください。取材の窓口はありますか。
「僕です。僕個人でやっています」
――連絡先は?
「あっ、じゃあ名刺わたしておきますね」
――吉本に解雇されたときのお気持ちは。
「いえ、それは全部僕が悪いんで……。この度は本当に申し訳ありませんでした」
そう語ると入江は、帽子を脱いで深々と記者に頭を下げ、マンションへと入っていった。
詐欺グループとどのように知り合ったのか。宮迫らの会見をどう見たのか。まだまだ聞くべきことはある。入江が渡したのは、自身が経営するコンサルタント会社「イリエコネクション」の名刺。本誌は改めて記載されていた入江の携帯に何度も電話をかけ、メールでも質問書を送ったが、締め切りまでに入江が再び取材に応じることはなかった。
謹慎処分から復帰した芸人たちは、早くも「闇営業」をネタにして笑いをとり始めたが、詐欺被害者の存在を決して忘れてはならない。
『FRIDAY』2019年9月13号より
- 撮影:山田宏次郎(1枚目) 等々力純生(3枚目) 佐藤裕之(4・5枚目)