断崖絶壁の橋、洞窟でバスケ、顔用ビキニ 中華民族の笑える発想
何をやってもスケールがでかい
今にも崩落しそう!? 断崖絶壁にアーチ状のブリッジ建設

「日本人から見て、中国人の発想がブッ飛んでいるように見えるのは、中国文化の根底に、他人がどう思っていても気にしないという考え方があるからです。中国人が思いつきで何かを始める様子は、良く言えば楽観的であり、悪く言えば能天気だと言えるでしょう」
こう話すのは、中国人ジャーナリストの周来友氏である。
「中華」という言葉が「世界の中心」を意味するように、何をやってもスケールが大きいのが中国文化の特徴だ。
例えば、中国南西部の四川省瀘州(ろしゅう)市叙永県で建設中の鶏鳴(けいめい)三省大橋では、断崖絶壁にアーチ状の橋をかけ、四川省・雲南省・貴州省の3省を結ぶ。そんな華奢な骨組みでは建設途中に崩落してしまわないか心配ではあるが、今年の年末には開通する予定だという。
’19年の夏、中国各地を襲った猛暑のせいで大盛況なのが、重慶市涪陵(ふうりょう)区にあるウォーターパークの「プール麻雀」。なんと、ドライアイスと氷を入れたバケツに入りながら麻雀を楽しめるのだ。
猛暑対策はこれだけではない。貴州省畢節(ひつせつ)市納雍(のうよう)県では、村民が高さ60mの鍾乳洞に、バスケットコートを建設。洞窟内だと夏は涼しいので、快適にバスケができるという。
プール麻雀も洞窟バスケも何もそこまでしなくても、という気がひしひしとするが、他人がどう思おうとも我が道を行くスタイルは、本国でも旅先でも一緒なのだろう。
ドライアイスと氷を入れたバケツに座って 優雅にプールでマージャン大会

猛暑でも涼しい……? 洞窟を掘ってバスケットコート設営




『FRIDAY』2019年9月13日号より
写真:AFP/アフロ Getty Images