<figure id="attachment_63630" aria-describedby="caption-attachment-63630" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="8804fd06"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/09/01b8a620b677511e5d73fa7d764acebb.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-63630" class="wp-caption-text">セガサミーカップの最終日。石川のドライバーショットは曲がりも少なく、300ヤード前後は飛んでいた</figcaption></figure>
間違いなく「完全復活」だ。
石川遼(27)が２大会連続でツアー優勝を果たした。７月の日本プロ選手権での優勝は、あわやOBというショットがカート道路で跳ねてフェアウェイに戻ってくるというラッキーがあった。だが、８月25日に閉幕したセガサミーカップでは２位に４打差をつける圧勝。９月１日時点で賞金ランキングも大差でトップに立った。
スイング改造や筋力トレーニングの成果など、石川がスランプから抜け出した要因はいくつかあるが、ゴルフジャーナリスト・宮崎紘一氏はこう指摘する。
「最近はコーチである父親（勝美氏）の姿を大会で見かける回数がめっきり減りました。『父離れ』も好調の要因の一つにあると思います。これまでは、いまの自分があるのは父親のおかげという気持ちが強く、なかなか距離を置くことができなかったのでしょう。それが、米ツアーでの挫折を経験し、自分だけで道を切り開くという意志が芽生えたのだと思います。その覚悟がいま彼の中に定着したのではないでしょうか」
５年ほど前までは、大会になると勝美氏が練習場や練習グリーンで石川を熱心に指導していた。だが、いまはそんな姿はほとんど見られなくなったという。
「勝美さんは昨年秋に福島県のゴルフ場を運営する会社の代表取締役に就任してそちらの仕事も忙しい。加えて、日本体育大学のゴルフ部に所属している次男の航君の試合も見なければならない。かつてのように遼プロにべったり同行することはできないのでしょう。日本プロ選手権でも、遼プロのスイングを見て勝美さんは『もう大丈夫だ』と大会2日目が終わると帰宅してしまい、最終日はテレビで観戦していたそうです」（ツアー関係者）
父親との距離が遠くなったことで、石川は完全に自立できたのだろう。
今年10月に千葉で開催される米ツアー『ZOZOチャンピオンシップ』に推薦枠で出場することが決まった。いまの石川なら、松山英樹やタイガー・ウッズと名勝負を繰り広げてくれるに違いない。
<figure id="attachment_63631" aria-describedby="caption-attachment-63631" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="f418fd8a"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/09/40fa8e029ef5592e5a533832727756c8.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-63631" class="wp-caption-text">かつては練習ラウンドで父・勝美氏が石川のプレーを逐一チェックしていた（’15年9月23日）</figcaption></figure>
『FRIDAY』2019年９月13日号より

7月の日本プロ選手権で優勝し、2大会連続でツアー優勝を果たした石川遼。賞金ランキングでも大差でトップに立ち、まさしく完全復活を果たした。父離れし、自立したことが好調の要因の一つだろう。

ツアー2大会連続優勝　石川遼完全復活の要因は「父離れ」だった

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