小池百合子「豪華クルージングパーティ」に「そりゃ詐欺だよ」の声
「小池劇場」はとっくに終幕したはずが…
5月14日18時すぎ、東京都港区にある日の出桟橋に、豪華客船「シンフォニー クラシカ」が停泊していた。500人近い人々が、合図とともに続々と乗船していく。皆、何やらウキウキとした表情だ。
この日、都民ファーストの会港区第一支部主催のクルージングパーティが開かれていた。メインゲストは、小池百合子東京都知事(65)。すっかり「小池劇場」の勢いを失っているが、参加費1万円と少々割高な値段でも、クルーザーはほぼ満席。まだ「局地的」人気はあるようだ。
「素晴らしい東京にするため、同じ船に乗り合わせた皆さんでございます!」
出航直前、小池氏が声をかける。続いて、小池氏と名刺交換や写真撮影などで盛り上がる懇談タイムへ。素敵なクルージングになる――と思ったその時だった。
「10分ほどして、小池さんが船を降りてしまったのです。一緒にクルージングを楽しめるものと思ったので、何だか残念でした」(参加者)
小池氏以外の参加者を乗せたクルーザーは、悲しげに出航してゆく。「同じ船に乗った」と言ったのに……。
小池氏は昨年秋、自らが代表を務めていた希望の党の衆院選候補者との写真撮影で3万円ずつ徴収し、非難を浴びた。同じ轍を踏むつもりなのだろうか。
「パンフレットには途中で帰ってしまうとは書いてありませんでした。詐欺に遭ったような気分です」(別の参加者)
わずか10分間で折角の支持者たちからの信頼を失ってしまった小池氏。だが当の本人はみんなが失望していることにも気が付かずに、至上命題である東京五輪に向け、気炎を吐いているという。
「リオ五輪の閉会式では、安倍晋三総理の引き立て役に回ったという悔しさがあり、『東京では私がマリオになる』と周囲に漏らしているようです。
一方、五輪に向けた工事の遅延や豊洲の違約金など、都政は問題が山積み。’20年まで知事でいられるか、黄信号が灯っているのも確か」(政治評論家の有馬晴海氏)
ほんの1年前は絶大な人気を誇り、世論をリードしていた小池知事。いまやすっかり人気を失い、クルージングパーティでも支持者を失望させる始末。「貧すれば鈍する」ということなのだろう。
撮影:濱﨑慎治