すべてがやり過ぎ!ジワジワくる中国の「珍百景」
スケールでかすぎ でも笑える
地上218m
ガラスの吊り橋に命知らずの10万人が殺到!
「中国人が物事を始めようとする時に考えるのは、話題作りです。とにかく大きく、見たことのないようなヘンテコなモノを作れば客を呼べる。美しさや周囲の風景との調和などは考慮しません。建築基準法も日本ほど厳しくないので、破格の建造物がたくさん作られるんです」
こう話すのは、中国人ジャーナリストの周来友氏だ。
中国では珍妙な風景が多く見られる。北京郊外・廊坊(ランファン)市に建つ「天子大酒店」も、実に奇妙なホテルだ(2枚目)。外観は中国の七福神のうち、福星、禄星、寿星の3体の像をかたどり、高さはそれぞれ41.6m。神々の服装に合わせ窓も赤や黄色に塗られているため、各部屋からの見晴らしは非常に悪い。それでも宿泊希望者は後を絶たないという。
「『神様の体内に泊まれるから』と評判がいいんです。観光シーズンには3ヵ月前から、全43室の予約が埋まってしまうほど。ただ近隣住民からは『赤や緑色のケバケバしい色の服を着た巨人が建っていては街の景観を汚す』と、苦情が絶えません」(中国在住ライター)
中国中部・湖北省襄陽(シャンヤン)市の公園には、テントウ虫型の有料公衆トイレがある(3枚目)。内部には150人ほどが入れる広い空間が広がり、1回の使用料は20元(約340円)。農村部の交通の便が悪い立地にもかかわらず、子どもたちから「テントウ虫がカワイイ」と人気で、週末ともなればトイレの前に幼児の長蛇の列ができるという。
さすがは中国。考えることが突飛過ぎて、日本人はついていけない!?
3体の神様から部屋を選べる
ありがたいホテル……だとか
公園の有料トイレ
デザイン凝りすぎ
何のメーカーか一目瞭然
自社製品を強烈アピール!
39mの超巨大な急須
予算不足で低層階の壁はプリントです
曲がりきれない超難関山間道路
複雑すぎる立体交差点
駐車場は地平線まで続く……
かの国では車も自動販売機で
立ち退き拒否で道路がひし形に
写真:ImagineChina/アフロ、Zuma Press/アフロ、GettyImages