文氏も同じ運命!? 自殺、逮捕…韓国歴代大統領の悲惨過ぎる末路

最側近のスキャンダルで支持率の低下が止まらない文在寅大統領。文氏の背中には先人たちがたどった悲惨な運命が忍び寄りつつある。

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北朝鮮からの避難民の父親を持つ文在寅氏。北朝鮮との融和政策を進め野党から厳しい反発を受けている

娘の大学不正入学、妻への巨額投資疑惑……。最側近・曺国氏(チョ・グク)の相次ぐスキャンダルで、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権が揺れている。発足当初は80%以上あった支持率は50%を切るまでに凋落。大阪市立大学大学院の朴一(パク・イル)教授は「過去の政権と同じ運命をたどりかねない」と話す。

「前大統領・朴槿恵(パク・クネ)政権の末期と似ています。朴氏には、腹心女性の娘が大学に不正入学した疑惑が浮上。反発が強まり失職し、懲役25年の実刑判決を受けました。文政権は、朴氏を批判する若者の支持を得て発足した。にもかかわらず、文政権でも側近の娘に不正入学疑惑が発覚。支持者は失望し怒りが増幅しています。疑惑をうやむやにすれば、朴氏と同じ運命をたどることになるでしょう」

韓国大統領は、スキャンダルやクーデターで悲惨な末路を迎えることが多い。あらためて歴代トップの最期を振り返る。

朴正熙(パク・チョンヒ。第5~9代大統領)

クーデターにより軍事政権を樹立。民主化運動が激化すると、「弾圧が生ぬるい!」と側近の金載圭(キム・ジェギュ)氏を激しく叱責。’79年10月、歌手やモデルを招いた晩餐会中に、恨みを持っていた金氏に至近距離からピストルで銃殺される。近くにいた腹心も死亡。

全斗煥(チョン・ドファン。第11、12代大統領)

‘83年10月にミャンマーのアウンサン廟を訪れた際、北朝鮮の工作員による爆弾テロ事件に遭う。全氏は難を逃れたが外務大臣ら21人が爆死。言論基本法を制定し、在任中は政権批判を一切禁止するなど「独裁者」と呼ばれた。退任後に言論弾圧や不正蓄財の罪に問われ、’97年4月に無期懲役、追徴金約196億円の判決を受ける(後に特赦)。

金大中(キム・デジュン。第15代大統領)

在任中の’02年5月に三男が、翌月には長男と次男が、それぞれ数十億円にのぼる賄賂を企業から受け取っていとことが発覚し逮捕される。金氏は息子たちに代わり国民に謝罪

廬武鉉(ノ・ムヒョン。第16代大統領)

’08年2月の退任後、贈賄容疑などで側近や親族の逮捕が相次ぐ。支援者である製造会社の社長から夫人に約1億円、実兄の嫁に約5億円が供与されていたことも発覚。検察は盧氏の逮捕を検討する。’09年5月、逮捕を恐れた盧氏は自宅近くにある巨大な岩から飛び降り自殺。遺書には「大統領になろうとしたことが間違いだった」と書かれてあった。

李明博(イ・ミョンパク。第17代大統領)

在任中に事実上オーナーを務める会社の訴訟費をサムソングループに肩代わりさせるなど、約10億円の収賄疑惑が浮上。’18年3月に逮捕され、同年10月に懲役15年、約13億円の罰金を科せられた。有罪判決を受けた韓国の大統領は5人にのぼる。

なぜ韓国大統領は悲惨な末路をたどるのだろか。ジャーナリストの高月靖氏が解説する。

「理由は三つあります。一つ目は’80年代までの大統領に当てはまる、軍事政権から民主化への混沌とした時代の流れです。政情不安で暗殺されることもあった。二つ目は、任期5年で長期政権になること。発足当初は支持率が高くても、後半はレームダック(死に体)化し野党との足の引っ張りあいでスキャンダルが発覚しやすくなるんです。三つ目が、韓国での地縁や血縁のつながりの強さ。仲間意識が濃く大統領の便宜を図ろうとする周囲の意識が、不正につながっています」

就任から2年余り。任期後半を迎えレームダック化しつつある文在寅政権が、側近のスキャンダルで歴代大統領と同じ運命を歩もうとしている。

’17年3月に収賄容疑などで逮捕された朴槿恵元大統領。翌年4月の判決で懲役24年の実刑判決を受けた
  • 写真AFP/アフロ

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