日本初 ローソン“深夜無人営業”買い物体験でわかった長所と課題

ローソンが実験的に深夜の無人営業を実施している。『FRIDAYデジタル』記者がさっそく体験。便利な反面、課題も浮き彫りになった。

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深夜の無人営業を実施している横浜市磯子区にあるローソン氷取沢町店。手前の看板には〈0:00~5:00 無人営業中〉の文字が。

神奈川県内の幹線道路沿いにあるローソン。店前の駐車場には車が数台停まり、一見他のコンビニ店と変わりはない。深夜0時過ぎ、記者が当該の「ローソン氷取沢町店」(横浜市磯子区)を訪れると以下のような看板が。

〈0:00~5:00 無人営業中〉

無人営業? 確かに店内に2~3人の客はいても、スタッフの姿が見当たらない。入店しようとすると自動ドアは閉まったまま。ウィンドウを見ると〈ドアの開け方〉の張り紙が。なになに、スマートフォン用アプリ「ローソンアプリ」や入店カードを持った人はそれをかざし、持っていない人は顔写真を撮る――。なるほど。入口横の撮影用画面に顔を合わせると……カシャ。あっ、自動ドアが開いた!

店内に入ると、何かが違う……。レジや酒類販売コーナーにシャッターが下ろされ、天井には無数の防犯カメラが。全部で30台近くある。店内を映し出した巨大なモニターも。無人でも万引きしようとすれば撮影しているぞという、防犯用のアピールだろう。

記者は乳酸菌飲料を手にキャッシャーへ。店員がいないので、支払いはセルフレジですませる。バーコードを専用機で読み取ると画面に「108円」という価格表示が。現金やクレジットカードなど、支払い方法も選べる。

慣れれば簡単。入店するのに少しとまどったが、スムーズに買い物ができた。店長の飯森謙治氏に話を聞いた。

「深夜の無人営業を始めたのは8月23日からです。半年ほど前に本部が無人の実験的営業店を募集した際、当店のオーナーが人手不足のキッカケになればと手をあげました。0時~5時の売り上げは3万円ほど。人件費や光熱費などもろもろ合わせると、赤字になっていました。しかし無人営業を始めてからは人件費が大幅に削減できたので、黒字になっています。この時間帯にご利用いただくのは30人ほど。店内には、スタッフが誰もいないというワケではありません。バックヤードに店員が一人常駐し、防犯画像をチェックして困った点があれば対応します。以前は納品からレジ対応までこなしていた深夜勤務の店員の負担は、かなり減りました」

課題もある。飯森氏が続ける。

「お酒や医薬品、レジ回りにあるタバコやファストフードの販売はできません。お酒は年齢確認ができず、医薬品は対面販売が義務づけられているからです。深夜の時間帯なのでアルコールを求めるお客様もいますが、ルールですのでお断りしている。また、お客様とコミュニケーションが取りづらいのも残念な点です。常連の方には『お疲れ様です』などと声をかけ、お勧めの商品などを紹介していました。そうした人と人との交流をどうするか、今後の問題だと思います」

便利だが課題も見えてきた無人営業。これから全国に拡大するのだろうか。ローソン広報室の木村和雄氏が話す。

「お客様が来る通常の店舗で、深夜の無人営業をするのは日本で初の試みです。半年ほど実験し大きなトラブルがなければ、別の都道府県でも試してみようと思います。全国展開できるか、また昼の時間帯にも適応できのるか、判断はこれからになります」

コンビニ業界は、フランチャイズ店の時短問題に頭を抱えている。無人営業化実現で、一気に問題解決となるだろうか。

入り口横の画面で顔写真を撮る記者。ローソンのアプリや入店カードなどがあれば撮影の必要はない
ウィンドウに貼れた入店のための説明書き
スタッフのいない店内には30台近い防犯カメラが設置されている
カーテンのかけられたレジ。レジまわりのタバコやおでんなどの商品は買うことができない
お酒コーナーにはシャッターが下ろされていた。年齢確認ができないためアルコールの販売はできない
店内の大型モニター。万引きしても撮影されているぞという防犯用のアピールになっている
セルフレジでドリンクを購入。現金やクレジットカード、電子マネーなど幅広い支払い方法に対応している

Photo Gallary8

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