セ・リーグオフレコ情報 原監督の「迷言」、鳥谷・松坂の去就
【プロ野球匿名座談会】方針がブレブレでも巨大戦力で勝ち進む原・巨人。松坂大輔の去就ほか
独走巨人唯一の死角
夕刊紙デスク 原(辰徳)さん、監督通算1000勝か……気づけば、巨人はV奪回に向けて独走態勢に入っているし、すっかり名監督だね。
スポーツライター 後半戦が始まった直後は5勝14敗と大きく負け越して、どうなることかと思ったけどね。原さん、怒りのあまり、「座るに至らず!」と立ったまま囲み取材を受けてたね(笑)。
球界関係者 1000勝をマークした翌日から、助っ人OBのクロマティが東京ドームに来るようになりました。原監督から岡本和真(23)の打撃指導を頼まれたんだそうです。
スポーツ紙遊軍記者 右打者の岡本になぜ左のクロマティを? そもそも、岡本はクロマティを知らないでしょう(笑)。
球界関係者 それが、岡本はヘルメットのつばの裏に「センターから右へ」というクロマティの英語のメッセージを貼って意識付けをしているそうで、以後、たしかに打撃は上向きました。
デスク 原マジックだ。
ライター 鳴かず飛ばずだったドラ1右腕の桜井俊貴(25)も見事に再生させたよね。秘訣を聞いても「彼のいいところは”ピッチトンネル”の中をこっち行ったり、こっち行ったりするところ」と意味不明だったけど(笑)。
球界関係者 ただ、巨人にも死角はありますよ。原監督は「聖域」と言っていた4番から、あっさり岡本を外し、坂本勇人(はやと)(30)に打たせたりした。抑えのクック(32)を先発に転向させようともした。巨大戦力で勝てているだけで、方針はブレブレなんです。監督主導の大補強も戦力になったのは丸佳浩(30)だけ。一つ歯車が狂うとガタガタ行きかねない。
ライター ブレブレなのは阪神も一緒。鳥谷敬(38)は将来の監督候補なのに、シーズン中に引退勧告するなんて……。
遊軍記者 現役続行の意思が固いから、出ていくでしょう。移籍先は井口資仁(ただひと)監督(44)が率いる千葉ロッテが有力。鳥谷は井口を師として崇(あが)めていますから。
デスク 去年、大阪桐蔭の関係者が「育成ベタで選手に冷たい阪神にだけは行かせたくない」と言っていたけど、鳥谷の件でさらに嫌われちゃうね。
ライター 松坂大輔(38)の去就も微妙だね。昨季は監督の森繁和さん(64)が登板間隔をあけてくれたり、遠征の帯同を免除してくれたりと、いろいろ配慮してくれたから6つも勝てた。ところが、同じ西武OBなのに伊東勤ヘッドコーチ(57)は大輔をかばってくれないらしい。
遊軍記者 与田剛監督(53)との関係がギクシャクしていて、それどころじゃないんでしょうね。監督経験が豊富な伊東さんは「勝負の奥行きを知らない」と与田采配に不満タラタラ。与田監督の投手起用や継投に意見するようになった。おかげで、記者に投手起用の意図を問われた与田監督が「いろいろあります」と濁(にご)す場面が増えました。
球界関係者 球団は松坂グッズで相当、潤いました。人気も実績も傑出している大物を他球団に渡したくないでしょう。幹部候補生として残すと見ています。与田さんが人気ないだけに(笑)。
遊軍記者 最下位のヤクルトはチームが大きく変わりそうですね。
ライター FA残留が濃厚だと報じられているけど、バレンティン(35)は放出する方向だと聞いたよ。ネックになっているのが巨額の年俸。山田哲人(27)と合わせると来季は確実に10億円超えだから。
球界関係者 監督も代わるでしょう。後任は宮本慎也ヘッド(48)が有力視されていますが、実は青木宣親(37)の名前も挙がっている。人望がない宮本ヘッドに対し、青木は若手の憧れの存在。メジャーに助っ人獲得のルートも持っており、衣笠剛球団社長の覚えがめでたいのです。青木兼任監督……あると思います。
デスク 宮本と青木はかつて不仲が噂されていたよね。監督人事を巡って、またこじれなきゃいいけど!
『FRIDAY』2019年9月20日号より