警察の事情聴取すら“炎上商法”N国・立花孝志党首の「次の一手」 | FRIDAYデジタル

警察の事情聴取すら“炎上商法”N国・立花孝志党首の「次の一手」

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警察に事情聴取された『NHKから国民を守る党』の立花党首
警察に事情聴取された『NHKから国民を守る党』の立花党首

その男、凶暴につき――。

「NHKから国民を守る党」(N国)の党首で参院議員の立花孝志氏が9日、脅迫事件で警視庁から被疑者として事情聴取を受けたことを明かした。

被害届を提出したのは、中央区議の二瓶文徳氏。今年4月の中央区議選で同氏はN国の新人候補として立候補し、初当選。その後、しばらくしてN国を一方的に離党した。

さらに同じく江東区議選でN国から公認を得て当選した文徳氏の父親の文隆氏も離脱。まんまと“利用”された立花氏は激高し、7月にユーチューブ上で「徹底的に人生潰しにいきます」などと威嚇した。

これがもとで警視庁月島署から聴取されることになったわけだが、当の立花氏は同日行った会見で「有罪になったら辞職する」としつつも、二瓶親子を“猛口撃”。警察に対しても「捜査情報を漏らした」と食って掛かった。

「有罪になったら…と潔いことを言っているが、国会会期中は不逮捕特権で逮捕はされないし、仮に起訴されても、最高裁まで争う勢いなのだから、判決が出るまでに5年はかかる。つまり辞める気は毛頭ないということ。結局は自身の“逮捕案件”も炎上商法に過ぎなかった」(政界関係者)

一部で立花氏から同様の被害を受けた政界関係者が集団で告訴状を提出する動きもあるにはあるが、それも新たな燃料を投下するだけだろう。この“異形の政治家”はいかにして作られたのか?

立花氏はNHK局員時代に紅白プロデューサーの不正を暴き、‘05年に退社。‘13年にN国を設立し、ユーチューブを駆使した選挙活動で知名度を高めてきた。趣味は「天賦の才がある」と豪語するパチンコ・パチスロで、高校時代は3ヵ月で「400万円近く稼いだ」という。

「加えて女好き。現在は25歳年下のKさんと交際しているが、ある懇親会の席で、会場にいた女性を指差し『あの子とヤッた』『あの子も抱いた』と得意げに語っていた。森友問題が過熱していた時には、ひょんなことから安倍晋三首相の妻・昭恵さんと知り合いになり『よく相談される仲』と吹聴。周辺人物からは『アッキーを狙っているんじゃないか』と心配されていた」(元国会議員秘書)

これだけ並べると、政治家とは程遠い“無頼漢”。だが、現実は熱狂的な支持者に後押しされ、ユーチューブで動画を上げれば、再生回数は軽く100万回を突破。動画収入は1日50万円にも達するというから、凄い。立花氏を知る人物がそのカラクリを明かす。

「テレビや動画では型破りな印象を受けますが、実際の彼は頭の回転が早く、緻密な計算のもと動いています。独断専行に見えて、実は電話魔。本人自ら公表していますが、統合失調症と躁鬱病を抱えているので、不安を覚えた時は知人に連絡し、助言を請うこともある。女性誌で亡くなったと報じられた上西小百合元議員の男性秘書に相談していた時期もありますね」

特に「マスコミ受け」と「炎上」は意識しており、今月5日には法人税法違反などの罪に問われた「青汁王子」こと三崎優太被告に判決公判に顔を出し、来夏の都知事選出馬を打診。話の流れで、N国の次なるスカウト候補として元「SPEED」の今井絵理子参院議員と恋人の橋本健元神戸市議の名前をブチ上げた。

「今井議員は自民党所属ですからね。本気かどうかもわかりません。現場記者は突拍子もない話に苦笑していましたが、驚いたのは、囲み取材に立花氏の支持者とおぼしき男性もいて、彼らは同氏の話に真剣にうなずき、あざ笑う記者に鋭い視線を送っていたことです。熱烈なシンパがいることがN国の強みであると実感しました」(スポーツ紙記者)

立花氏は「戦争で(北方四島を)取り返す」の丸山穂高衆院議員や、「みんなの党」がなくなり“ぼっち”となった渡辺善美参院議員に手を差し伸べ、勢力を拡大。選挙参謀にはアクの強いジャーナリストの上杉隆氏を招聘した。政界のプロレス団体と化したN国が、今後どんな空中殺法を繰り出すか見ものだ。

 

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