メジャーの掟に翻弄される危険性「大谷翔平が狙われている!」

メジャーの「書かれざるルール」には、「ぶつけてもいい」ケースが定められている。かつてはこれを知らずに選手生命を絶たれた日本人選手もいた

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4月21日のジャイアンツ戦では、メジャー通算68勝の右腕サマージャから執拗に内角を攻められた

「大谷は4月23日にジャイアンツのクエト投手と対戦しましたが、第1打席に三振して良かったかもしれません。初対戦でいきなりホームランでも打とうものなら、報復として第2打席で確実にぶつけられていたでしょう。クエトは血の気が多いうえ、新人が洗礼として強烈な死球を受けることはよくありますから」

こう話すのは、メジャーに詳しいスポーツジャーナリストの友成那智氏だ。

二刀流で活躍するエンゼルスの大谷翔平(23)が、大きな試練にブチ当たるかもしれない。メジャーには「書かれざるルール」と呼ばれる不文律がある。チームワークや選手のプライドを守るための暗黙の了解のことで、新人・大谷とてこれを犯すことは許されないのだ。スポーツメディア「ブリーチャー・リポート」には、報復を受けて当然とされる25の項目が列挙されている。

・バットをほうり投げるなど、ホームランを誇るような動作をするな。

・打者やランナーはベンチに戻る際に、マウンドを踏んではいけない。

・大差がついた試合状況で、バントをするな……etc。

実際、このルールを知らずに選手生命を断たれた日本人選手もいる。

「’88年秋、巨人は米国での教育リーグに若手を参加させました。パドレス傘下のチームとの試合で、巨人は7回までに9点のリード。ランナー一塁で打席に入ったA選手は、バントの構えを見せます。すると渾身のストレートがAの喉を直撃。意識を失ったAは3時間に及ぶ手術で一命は取りとめましたが、二度とグラウンドに立てなかった。大差でのバントを侮辱と受け取った米国投手の、抗議の死球だったんです」(スポーツ紙記者)

報復は、敵チームの選手にばかり行われるわけではない。「味方も対象になりうる」と前出の友成氏は話す。

「不文律の中には『右中間、左中間に飛んだフライはセンターに取らせろ』というモノもあります。ライトを守るイチローは若い頃、守備範囲の広さからどんなフライも取ってしまった。そのため、チームメイトから無視されていました」

では大谷が危険にさらされるのは、どんな状況だろうか。友成氏が続ける。

「新人が『挨拶代わりの死球』を受けるのも、不文律の一つです。’01年にメジャーデビューしたイチローは、レッドソックスの野茂英雄との初対戦で思い切り背中にぶつけられました。死球はベンチからの指示でしょうが、大谷も強烈な洗礼を受ける可能性が高い。大谷へのフィーバーに嫉妬したり、二刀流に反感を持つ監督や選手は大勢いますから」

大谷が加害者になることもある。

「監督が『ぶつけろ!』と指令を出せば、投手として絶対にデッドボールを当てなければなりません。この時は、キャッチャーがゲンコツのサインを出すんです。拒否すれば監督から怒られ、実行すれば相手から報復されます」(友成氏)

大谷がメジャーで乗り越えるべき障害が、今後どんどん出てきそうだ。

写真:日刊スポーツ/アフロ

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