時速200kmのサーブを武器に快進撃 大坂なおみが肉体改造中!
強さの秘密は世界クラスの身体能力
ネット前に並んだ、4人の女子テニス日本代表選手たち。中でも頭一つ、ズバ抜けて背の高い女性がいる。4月21日に行われたフェドカップ(兵庫県三木市)の試合前、場内アナウンスに応える身長180cmの大坂なおみ(20)だ。
元プロテニス選手の杉山愛氏が話す。
「大坂さんの特長は、世界的に見ても恵まれた体型をいかした強烈なショット。時速200㎞を超えるサーブで、サービスエースを奪えるのが最大の強みでしょう」
しかし昨季までの大坂はこの高速サーブを持ちながら、左右に振られるとボールについて行くのが精一杯だった。フットワークが重かったのだ。だがオフには、大好きなウナギや焼き肉など太りやすい料理を控え7kgの減量に成功。練習でも俊敏性の強化に時間を割いた。テニスライターの山口奈緒美氏が話す。
「毎日4時間ほどジムワークに励んでいたそうです。突起物のついたゴムボールを、ワンバウンドでキャッチするという練習を見たことがあります。イレギュラーバウンドに対応することで、反射神経を鍛えるのが狙いでしょう。コーチとゲーム感覚で取り組むトレーニングのおかげで、今季は見違えるような身体能力の高さを見せています」
肉体の改善は、獲得賞金の増加にもつながっている。昨季は22大会に出場し、獲得したのは約6140万円。今季は7大会の出場ながら、昨季の3倍近い1億7670万円を獲得しているのだ。
「現在、大坂が契約しているスポンサーは日清食品やヨネックスなど4社です。今回日本で行われたフェドカップには、大坂が所属するマネジメント会社の外国人スタッフも同行していました。知名度が急上昇したため、新たなスポンサーを獲得しようと来日したと言われています。日清食品が’16年に契約を結んだ当初のスポンサー料は年間数千万円ほどでしたが、次回の更新で1億円は超えるでしょう。大坂ほどの人気選手であれば、大会運営者が宿泊費や飛行機代を出すことも珍しくないんです」(スポーツ紙記者)
大坂の収入も、日本人女子プレイヤーとしてズバ抜けているようだ。
撮影:霜越春樹