木梨憲武“犬屋敷”vs.佐藤健“獅子神”新宿上空でガチバトル!
映画『いぬやしき』公開中
バッキバキに鍛え上げられた、見事な胸筋。さすが、若手屈指の演技派俳優、佐藤健(29)。実に強そうである。一方この輝く肉体に対峙しているのは、とんねるずの木梨憲武(56)だ。こちらのカラダは、というと、シンパシーしか感じない“ジジイ”そのもの。……なんとも切ないではないか。
この、どう見ても「佐藤健が勝つに決まってるだろ!」とツッコみたくなる戦いは、映画『いぬやしき』のクライマックスの一シーンだ。実写化困難と言われた超人気コミック『いぬやしき』を、最新のVFXを駆使し映画化。その主役・初老のサラリーマン犬屋敷壱郎を木梨が、大量殺人を行う高校生・獅子神皓を佐藤が演じている。
主人公・犬屋敷の哀れさは、カラダのみにあらず。会社でも家庭でも疎まれた挙げ句、末期がんを宣告されるなど悲惨の極み。ところがある日、高校生・獅子神とともに謎の墜落事故に遭遇し、ありえない事態へと巻き込まれていく物語だ。
ふたりのカラダは、この事故後ロボット化。分解された腕からは兵器があらわれ、背中からは羽根のようにジェットエンジンが登場するのだが、これが実にスゴイ! 映画『GANTZ』を手がけた佐藤信介作品だけあって、見どころはなんといっても世界でも稀な技術を使用したCGシーンの数々。木梨本人も
「自分で仕上がりを見ても、僕がやったのかCGなのかわからなくて、“俺、いい芝居しているな”と思ったら“そこCGです”ってツッコまれました」と語るほど圧巻のリアリティだ。また木梨&佐藤による新宿上空のフライングシーンも必見。VFXによりパーフェクトに再現された新宿の高層ビルの間を、木梨が飛ぶ! 佐藤が飛ぶ! 見慣れた街並みを、猛スピードで飛行し戦闘する様は、CGだと理解していても、恐怖心を覚えるほどだ。
「CG男優を名乗っている人はまだ少ないから、今年の最優秀CG男優賞を狙っている」 と語る木梨。とはいえ、その悲哀に満ちた“ジジイ感”は、ナマの演技あってこそ。木梨らしいキャラづくりを堪能できた『とんねるずのみなさんのおかげでした』は終了してしまったが、佐藤健をして「モーガン・フリーマンのよう」と言わしめた演技にも注目だ。
オフショット大公開!
映画『いぬやしき』
原作は累計310万部を誇る奥浩哉の同名コミックス。主演の木梨憲武のほか、初の悪役を演じる佐藤健、本郷奏多、二階堂ふみ、三吉彩花らが出演。全国東宝系にて上映中!