えなこを撮りたい! カメラマン熱狂のカリスマ・コスプレイヤー
カリスマ・コスプレイヤーえなこ。
彼女が現れるところには必ず、多くのファンがカメラを携え殺到する――。
その様子を本誌のカメラが捉えた!
8月11日の日曜日、東京・お台場の防災公園にまるでクレーターのような人の壁が現れた。そして壁のむこうには、日本で一番人気のコスプレイヤー・えなこが立っていた。
「えなこりん、こっち向いて!!」
「いいね、かわいいよ〜!」
彼女を囲み、一生懸命に声をかける無数のカメラマンたち。彼らの囲みが直径約50メートルの巨大なリングを形づくっている。この現象は「えなこリング」と呼ばれる。
「彼女やほかのコスプレイヤーを撮っているカメラマンはアマチュアが多く、『カメコ』と呼ばれています。年齢層は10代〜60代と幅広く、カメコ歴30年のおじいちゃんもいる。趣味もないし女の子でも撮りに行くかという軽い気持ちで始めて、ハマっちゃったという人が多いですね」(カメコ歴10年のだよね氏)
なぜ彼らは円になって撮影するのか。
「コスプレイヤーを撮るには主に、一列に並んで撮る『並び』と、囲んで撮る『囲み』があります。普通は『並び』でコスプレイヤーを撮影するのですが、カメコが多すぎると『並び』では対応できなくなる。すると、カメコたちはリングをつくり『囲み』に移行します。えなこさんはトップレベルの人気なので、当然リングも大きくなる。リングのサイズは人気のバロメーターとも言えますね」(カメコ歴8年の20代男性)
新時代のスターは、カメコがつくるリングの中から生まれるのだ。
『FRIDAY』2019年9月27日号より
- 撮影:小松寛之
- 写真:だよね(2枚目)