韓国の「氷姫」が文在寅に代わって大統領に就任する日

舌鋒鋭く文在寅を批判する女傑は最大野党・自由韓国党のナンバー2

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9月6日、曺氏の法相就任の適性を審査する国会の人事聴聞会にて。羅氏は曺氏の疑惑を厳しく追及した

「羅(ナ)氏は、討論番組などでの歯に衣着せぬ物言いと、クールな美貌とが相まって『氷姫』と呼ばれています。大学院修了時に司法試験に合格し、判事としてキャリアを積んだ後に政界に進出しました」(龍谷大学社会学部教授・李相哲氏)

9月9日、親族を巡るスキャンダル噴出に揺れる「タマネギ男」こと曺国(チョグク)氏(54)が、法務部長官に任命された。

曺氏の法相任命により文在寅(ムンジェイン)政権に対する国民の批判が高まるなか、にわかに注目を集めている人物がいる。最大野党・自由韓国党の院内代表(国会で党を指揮する、党内ナンバー2のポジション)を務める、羅卿瑗(ナギョンウォン)氏(55)だ。

「羅氏は名門・ソウル大学法学部出身です。典型的なエリートで、文大統領に対して『金正恩(キムジョンウン)の首席秘書官だと言われないようにしてほしい』と容赦ない言葉を浴びせかけたこともある。一方の曺氏は、同じソウル大学法学部を出てはいるものの、法曹関係の資格を持っていない。また、過激な社会主義運動に関わり逮捕された経歴もあります」(前出・李氏)

毒舌で痛烈な批判を得意とするエリートの羅氏と、労働者の味方を謳(うた)い社会主義思想を持つ曺氏は、対照的でありつつ、学生時代からライバル関係でもあった。そんなライバル、曺氏を鋭く批判することで、羅氏は野党のイメージアップにも一役買っているという。

「羅氏が所属する自由韓国党は、’18年6月の統一地方選挙で惨敗してから力を失った。それから与党に対して厳しいことを言えず、国民から不信感を抱かれていた。そのイメージを払拭しつつあるのが羅氏です。この流れが続けば、’20年4月の総選挙は野党に有利な結果になる。自由韓国党が票数を伸ばして過半数の議席を獲得すれば、羅氏はさらに発言力を強めるでしょう」(前出・李氏)

羅氏の文政権批判が功を奏して野党に支持が集まれば、次の大統領選への大きな影響が予想される。

「’22年5月に文氏は大統領としての任期満了を迎えます。その後に行われる大統領選で、羅氏が候補になる可能性は十分にあります」(『デイリーNKジャパン』編集長・高英起(コウヨンギ)氏)

もし本当に氷姫が韓国大統領になったとしたら、そのきっかけはタマネギ男が与えたことになるのだろう。

9月9日、文氏が曺氏を法相に任命。曺氏は親族を巡る疑惑の最中にある

『FRIDAY』2019年9月27日号より

  • 写真アフロ

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