慎二派vsゴン派 『凪のお暇』最終回に向けSNSがヒートアップ
コナリミサトの人気漫画を実写化した話題のドラマ『凪のお暇』が、9月20日金曜日の放送でいよいよ最終回を迎える。
都内の家電メーカーに勤務する大島凪(黒木華)は、同僚女子のマウンティングや恋人のモラハラが原因で、ある日過呼吸で倒れてしまう。周りの顔色ばかりうかがい“空気を読みすぎる”自分と決別するために、会社を辞め、恋人とも別れ、スマホも家財道具も丸ごと手放し、東京の外れにある六畳一間のボロアパートで、新しい人生をスタートさせる。
仕事、恋愛、家族……さまざまな局面で生きづらさを抱える人々の心境をコミカルに描いた同作だが、いちばんの見どころは元カレ・我聞慎二(高橋一生)と、アパートの隣人・安良城ゴン(中村倫也)、対照的なタイプのふたりの間で揺れ動く凪の恋愛事情だ。初回から現在に至るまで、放送後のツイッターでは決まって「慎二とゴン、どっち派か?」という議論が巻き起こっている。
「不器用な小学生」慎二と「メンヘラ製造機」ゴン
その場の空気を瞬時に読み、相手が欲しい言葉と無邪気な笑顔で周囲を明るく盛り上げるムードメーカー慎二は、凪の元職場の敏腕営業マン。仕事も人間関係も完ぺきにこなす慎二だが、恋愛だけは別。凪のことが好き過ぎるゆえ素直になれず、いつも酷い言葉で凪を罵り傷つけてしまうのだ。しかも、そんな日は決まって帰り道に人目をはばからず泣きじゃくるという小学生男子のような一面も……。
なかなか「好き」と本人に言えない不器用な慎二とはうってかわって、「凪ちゃんって本当かわいい」と凪の頭をなでなでするゴン。ゴンが作り出す優しくてゆるい空気に飲まれ、すっかり心を許す凪だったが、ゴンがオーガナイザーを務めるクラブパーティーには、そんな“ゴンの沼”にハマる女たちが亡霊のように集まっていた。そう、ゴンは親しい友人から“メンヘラ製造機”と影で呼ばれる天性の人たらしだったのだ。
意識的に空気を作り出すことで、相手にとって都合の良い振る舞いをする慎二と、無意識的に作り出した空気に吸い寄せられるように人が集まってくるゴン。
「素直になれない慎二が可愛すぎてほっとけない」「凪ちゃん慎二の誠実さに気づいて!」「慎二の人間くささが好き」「慎二のこじらせぶりもここまでくると愛おしい」
「ゴンさんのあの優しい目に見つめられたら死ねる」「ゴンさんみたいなタイプに昔から弱いんだよな」「ゴンさんの色気がただただやばい」「凪ちゃんに告白するゴンさんがピュアすぎて泣いた」
対照的すぎるふたりのイケメンにSNS上では意見がはっきりと分かれているようだ。確かに、どちらも憎めないキャラクターで、女心をぎゅっと掴んで離さない。
あなたが凪なら、慎二とゴン、どっちを選ぶ?
- 取材・文:大森奈奈