誰が日本のエース 香川真司を潰したのか | FRIDAYデジタル

誰が日本のエース 香川真司を潰したのか

この男がいるべき場所は、こんなところではない!

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関係者席から観戦する香川。代表関係者によると、なぜ呼ばれないのかわからず、悩みの中にいるという

3月27日にベルギーで行われた日本対ウクライナ戦。ピッチ上で両代表が激しくぶつかり合う中、一人寂しく戦況を見つめる”元”エースの姿が、関係者席にあった。試合中、香川真司(29)に笑顔はなく、常に険しい顔つきだった。

「香川は昨年11月の2試合に続き、今回のマリ戦(3月23日)、ウクライナ戦と、計4試合の欧州遠征をすべて現地観戦しています。ベルギーは所属先のドルトムントがあるドイツのお隣とはいえ、クルマで往復9時間ほどかかる。香川はその距離を自分で運転して観戦に来ていました」(スポーツ紙サッカー担当記者)

わざわざ観戦に来るのは、ハリルホジッチ監督(65)へのアピールもあるのだろう。しかし、当のハリル監督は、香川をまったく評価しておらず、代表スタッフにも「ハートが弱すぎる」と漏らしているという。

「監督は『一人で打開するプレーを見せてほしい』と求めていた。しかし香川は、W杯予選など重要な試合で、満足いくパフォーマンスをついに見せられませんでした」(サッカーライター・田村修一氏)

今回の遠征では、香川と同じMFのポジションに、中島翔哉(23)も台頭。果敢に攻め込む姿勢を「一つの発見だった」とハリル監督も絶賛しており、香川が選出される可能性はますます遠のいた。

ただ一方で、一向に上向かないチーム状況に、選手からは「香川待望論」も浮上している。MFの原口元気(26)は、こう語っていた。

「代表で一番上手いのは、やっぱり香川くんですよ。練習前のアップでパス回しをするんですが、誰も香川くんからボールを奪えない。技術のある若手が増えてきたと言われているけど、香川くんは頭ひとつ抜けています」

上手いのに、呼ばれない。はたして苦境の原因は誰にあるのか。スポーツライターの杉山茂樹氏が指摘する。

「まずは、ハリル監督の責任です。無条件で使い続けたのに、急に外してダメ出し。これでは、香川本人も何が悪かったのかよくわからない。そしてもう一つは、香川自身の責任です。香川って、取材するといつでも自分のことしか話さないんです。本田(圭佑)や長谷部(誠)は真逆で、話はチームのことばかり。『チームの一員』という意識が希薄なことが、香川の欠点なのかもしれません」

W杯の最終メンバーは、5月31日に決定される。スタンドで己を見つめ直した香川は、本来いるべき場所に戻れるか。

試合のたびに変わるハリル監督の選考基準に、代表チーム内からは戸惑いの声もあがっている

撮影:渡部薫/gekisaka(香川)、西圭介(ハリルホジッチ)

 

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