<figure id="attachment_68567" aria-describedby="caption-attachment-68567" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="181ab4c0"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/09/f2c5514f6603b9aef8047e124ab1f944.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-68567" class="wp-caption-text">15日、米国政府が公開したサウジアラムコ石油施設の衛星写真。攻撃を受けた箇所が四角で囲まれている</figcaption></figure>
「今回の爆撃で使われたイラン製ドローン『アバビール』は近年、墜落した米軍のドローンを解析することで、飛躍的に性能が向上しました。安価に製造可能で、航続距離は約1000km。低空を飛ぶため、レーダーに捕捉されにくいのも強みです」（報道カメラマンの横田徹氏）
９月14日、サウジアラビア最大の石油企業『サウジアラムコ』の石油施設が10機の軍事用ドローンによって爆撃を受けた。この直後、イエメンの反政府組織「フーシ派」が犯行声明を発表している。
「フーシ派の背後にいるのは、ロウハニ大統領が率いるイランだとみて間違いないでしょう。イランは、自国が原油を輸出できない状況下で、敵対するサウジアラビアが原油で儲けていることが許せない。イランに対して原油の禁輸措置を続ければ、それに応じた痛みが伴うと国際社会に知らしめることが狙いです」（国際政治アナリストの菅原出氏）
爆撃を受けて、サウジアラビア全体の半分もの石油生産が停止し、原油価格は15％の急騰を記録した。このままでは、オイルショックが再来するという声もある。
「トランプは中東からの米軍撤退を公約に掲げている以上、少なくとも来年の選挙が終わるまでは、何としても軍事介入は避けたい。それが分かったうえで、イランはこれからもフーシ派を隠れ蓑にドローン爆撃を続けるでしょう。ただ、米国はいつまでも我慢できるわけではない。今後、トランプがイランへの攻撃を決意する可能性は十分にあります」（菅原氏）
米国とイランの「代理戦争」は、一触即発の危機を迎えている。
<figure id="attachment_68569" aria-describedby="caption-attachment-68569" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="93fd9241"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/09/3099c2b3c87475514fd1f716e917dae8.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-68569" class="wp-caption-text">元来は保守穏健派だったロウハニ大統領だが、米国との対立が深まる近年は、強硬な姿勢を示すことが多い</figcaption></figure>
<figure id="attachment_68570" aria-describedby="caption-attachment-68570" style="width: 1000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="650faeac"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2019/09/a6e615f6c9d5e87777f46ff56d34ed44.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-68570" class="wp-caption-text">イランに対し、トランプは「戦争の準備はできている」と話す一方で、「戦争は望んでいない」とも強調した</figcaption></figure>
『FRIDAY』2019年10月４日号より

米国政府/AFP/時事（衛星画像）　AFP/アフロ（ロウハニ）　UPI/アフロ（トランプ）

サウジアラビア最大の石油企業『サウジアラムコ』の石油施設が軍事用ドローン10機によって爆撃を受けた。直後イエメンの反政府組織「フーシ派」が犯行声明を発表。サウジアラビア全体の半分もの石油生産が停止した

サウジアラビア石油施設をドローン攻撃した”真犯人”

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