チップで年収1千万円も 日本カジノスクールに入学希望者が殺到中

一時は生徒4人に落ち込んだこともあったが、‘16年に『カジノ法』が成立し急増

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手で輪っかを作っている男性は講師の関根大樹氏。日本カジノスクール卒業後、海外カジノで経験を積んだ

一日300ドル以上稼げることも

「ベット!」

威勢のよい声が東京・新宿区にあるビルの一室に響いた――。

本誌記者が潜入取材を試みた「日本カジノスクール」は、日本初のカジノディーラー養成スクールとして15年前に開校。ここ数年で生徒数が激増しているという。この養成所では、プロのカジノディーラーとして勤務経験がある講師が座学や実技の講義をおこなっている。

9月某日、本誌記者がビル2階にあるガラス張りの扉を開くと、中は本格的なカジノルームが再現されていた。バカラにブラックジャック、ルーレット盤が10台ほど。本場さながらの設備の前で、ディーラーの卵たちが真剣な表情でチップやトランプを捌いている。

カリキュラムは3ヵ月、6ヵ月、1年の3種類で、9月末に卒業をひかえた生徒も多い。カリキュラム終盤のためか、彼らは慣れた手つきだ。たまに生徒が手順を間違えると、脇で見ていた講師や他の生徒からすぐさま指摘が入っていた。

豪華客船のディーラーだった校長の大岩根成悦(おおいわねまさよし)氏が語る。

――生徒激増の噂は本当ですか?

「当校は、石原慎太郎元都知事のカジノ構想を受けて’04年に開校しましたが、構想は頓挫し’12年にはわずか4名の卒業式も。しかし、’16年に通称『カジノ法』が成立したことをきっかけに増え始め、昨年は167名が入学しています」

――どんな方が入学されていますか?

「約半数は会社員の方です。他に主婦の方や学生さんなど、10~60代の幅広い生徒がいます。卒業後はラスベガスやマカオなど世界中のカジノへ就職されますね」

――カジノディーラーのお給料はどれくらいですか?

「基本給は最低賃金の時給8ドル程度ですが、チップでかなり稼げます。大富豪が遊ぶカジノで働くと、チップだけで一日250ドル以上もらえるとか。加えて、残業はなく交代制で働きやすいんです」

一流ディーラーになると年収1000万円も珍しくないというから、夢が広がる。生徒の一人である40代の元会社員の本多貴子さんが話す。

「カジノはほぼ未経験なのですが、海外で働くために手に職をつけたくて、入学しました。海外でディーラーとしての経験を積み、日本でカジノ施設がオープンする’25年ごろに帰国するつもりです」

肝心の日本にカジノは定着するのか。

「海外での日本人ディーラーの評判はすこぶる良い。お客様視点で接客ができるからです。今後優秀なディーラーがたくさん育ってくれば、日本は世界でも有数の”おもてなし”ができるカジノ大国となるはずです」(前出・大岩根氏)

2時間半の講義を終えたあとも、数人の生徒は教室に残って自主練に励んでいた。ギャンブル依存の問題もあり、国内のカジノ運営がスムーズにいくのかまだ不透明だが、IR(統合型リゾート)が多くの雇用を生むのは間違いなさそうだ。

配布テキストを参考にしながら、ディーリングの実技演習を行う。写真はバカラというゲームの講義風景
生徒が実技演習で間違えると、講師が指摘。少人数で見てくれるため上達が早い
トランプの扱いはディーリングの基本。生徒たちは流石と言うべき手際の良さだった
校長の大岩根氏。学生時代に新宿のルーレット教室でバイトしたことをきっかけに、カジノ好きになる。豪華客船のディーラーを約10年つとめた後、カジノスクール設立を考案

『FRIDAY』2019年10月4日号より

  • 撮影小松寛之

Photo Gallary5

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