松山英樹がマスターズ優勝という奇跡を起こす

ケガする前よりパワーアップして戻ってきた

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アーノルドパーマー招待2日目(’18年3月16日)。松山はバンカーからのチップインバーディーを決めた

「松山選手に『マスターズには特別な思い入れがありますか?』と聞くと、『そんなことはないですよ』と答えるんですよね(笑)。でも、世界に挑戦する最初の足がかりでしたし、ローアマチュア(アマで最高位)を獲った思い出深い大会。間違いなく強い気持ちがありますよ」

これまで松山英樹(26)に長い間取材を続けている在米ゴルフジャーナリスト・舩越園子氏が言う。

4月5日から米ジョージア州オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで「マスターズ」が始まる。松山は7度目の出場となるが、今年は2月のフェニックス・オープンで左手(親指の付け根から手首)を痛め途中棄権。マスターズはケガから復帰後初めてのメジャー大会となる。別のゴルフジャーナリストが言う。

「自分のやるべきことを定めて、最良の結果を出せることが彼の強さです。もちろん、ケガで戦線を離れていたのはプラスであるはずがない。しかし、松山はこれまで自分が100%でなくても勝ってきた実績が何回もある。松山が優れているのは、自分の状態を客観的に把握し、その中でスコアメイクするところ。トッププレイヤーとして必須の能力で、これがあるからこそマスターズでも優勝争いに絡めるはずです」

ドライバーの飛距離では国内敵なし、さらにパットの名手と言われてきた松山だが、実は最大の武器はセカンドショット以降の正確さなのだ。

「ゴルフの統計数値の中で『ショット貢献度』というものがあります。これは、ショットのおかげで他の選手よりもどれだけ優位にスコアを作ることができたかを測るもの。松山選手は、飛距離よりも、パットの貢献度よりも、このショット貢献度が著しく高いのです。復帰戦となった3月開催のアーノルド・パーマー招待試合でバンカーショットが非常に安定していた。ケガする前よりもパワーアップしたと感じたくらいです」(ゴルフ評論家)

マスターズに関しては、松山には経験という大きなアドバンテージがある。

「これまで6回マスターズに出場している松山選手の経験値は、他の選手に引けを取りません。最近日本でも話題になっているグリーンブックと呼ばれるものがあります。これは、GPSを搭載した独自のソフトウェアでグリーンの傾斜を分析したもの。ピンポジションに対して傾斜の向き、グリーンスピード、ラインの向きなどが書かれているものです。近年、多くのトッププロが採用していますが、マスターズでは使用禁止です。そうなると、マスターズは経験豊富な選手に有利になるのです」(前出・舩越氏)

果たして優勝の可能性はどのぐらいあるのか。

「どの選手がマスターズの栄冠を手にするのか。じつはブックメーカーのオッズがかなり正確です。20位以内なら誰が優勝してもおかしくない、優勝候補です。松山は13位ですから、問題なく優勝候補のひとりです。ちなみに、昨年優勝のガルシアは15位でした。」(前出・ゴルフジャーナリスト)

ケガを乗り越えて、松山がいきなりマスターズ優勝。そんな奇跡のドラマを目撃できるかもしれない。

フェニックス・オープン2日目(’18年2月2日)開始前に練習場で、痛めている左手親指の状態をたしかめる松山

 

写真:ZUMA Press/アフロ

 

Photo Gallary2

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