世界選手権「団体ボール」で金メダル 新体操日本代表の強さの秘密 | FRIDAYデジタル

世界選手権「団体ボール」で金メダル 新体操日本代表の強さの秘密

ロシアを破り、日本の新体操が始まって以来の快挙を達成

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種目別団体ボールでは、29.550点をマークして金メダルを獲得。背面キャッチなど高度な連係技をミスなく、正確に決めた
種目別団体ボールでは、29.550点をマークして金メダルを獲得。背面キャッチなど高度な連係技をミスなく、正確に決めた

9月22日、アゼルバイジャンで開かれた世界選手権で、新体操の日本代表「フェアリージャパン」が快挙を達成した。種目別団体ボールで金メダルを獲得したのだ。

「日本の新体操が始まって以来のことです。ここ5~6年の間で格段に強くなっており、東京五輪でも金メダルを狙えます」(新体操元日本代表の秋山エリカ氏)

急成長のヒミツについて、新体操に詳しいライターの椎名桂子氏は話す。

「リオ五輪後に、チームで断トツの技量と身体能力を持つ元気娘・鈴木歩佳(あゆか)(20)が加入したことが大きい。元々、主将を務める杉本早裕吏(さゆり)(23)が難度の高い技を担当していましたが、彼女に負担が大きくかかっていた。そこで、鈴木が大技を担当し、杉本がまとめ役にまわったところ、チームとしての安定感が格段に高まったのです」

採点方法の変更も、日本にとって大きな追い風となった。

「’18年にDスコア(演技価値点)の上限が撤廃されたので、難度が高い技を入れれば入れるほど、点数が伸びるようになりました。現在のトレンドは、勝つために難度の高い技を詰め込むことですが、その反面ミスをする可能性は高まります。実際、今大会でもロシアを始め、強豪国のミスが続出しました。一方で、フェアリージャパンは完成度が保てるギリギリの難度の技で挑んだ。今回はその見極めが功を奏したと言えるでしょう」(椎名氏)

東京五輪に向けて、フェアリージャパンの快進撃は続く――。

『FRIDAY』2019年10月11日号より

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