前澤友作氏に独占直撃! 無職生活とこれからを明かした!
剛力彩芽との交際、月旅行などは全て「チャレンジ」だった
真夏の日差しが戻ってきた9月下旬のある日、手ぬぐいを頭に巻いた男がガレキを片付けていた。ガムテープで作った即席の名札にはマジックで「マエザワ」と書かれている。ZOZO前社長の前澤友作氏(43)は、千葉県内で災害復旧ボランティアに汗していた。
9月12日、ZOZOの筆頭株主である前澤氏は記者会見を開き、持ち株の大半をヤフーに売却し、社長を退任すると発表した。”1兆円の男”と称されたカリスマ経営者はいま、どんな「無職生活」を送っているのか。本人を直撃すると、前澤氏は記者を送迎車へと誘った。本誌ハリコミ記者が都心で何度も遭遇した「2020番」のマイバッハ―”ZOZOバッハ”である。
前澤 次の事業の種(たね)を探すために勉強をしたり、千葉でボランティア活動をしたりしています。まだ人に会ったりはしていません。のんびりするつもりです。
――会見当日に売却を知らされた社員から怒りの声は上がりませんでしたか?
前澤 会見の後、夜8時から都内のホテルで説明会を開いたんですけど、急な招集だったのに全社員約1100名のうち、800人も参加してくれました。泣いている人はいたけど、怒っている人はいなかったですね。「何か僕に言いたいことがあればどうぞ」と質疑応答の時間も設けたんですけど、ほとんどが感謝の言葉。あとは「社長が僕を送り迎えしていた時期もありましたよね」なんて思い出話でした。新卒で入社1年目の社員の「結局、一度も話をできずに社長は辞めていくけど、想いは伝わっているから、頑張ってこの会社を盛り上げます!」という言葉は心に刺さりましたね。
――ZOZO株の売却額は2000億円にのぼると言われていますが、昨年発表した月旅行の費用に充(あ)てるのですか。
前澤 TOB(株式公開買い付け)成立前なので、売却額がいくらになるかはまだわかりません。月旅行は正味数日間の話であって、宇宙での体験やインスピレーションを何らかの事業に生かしていくことになると思います。
――そもそも、なぜ宇宙なのですか?
前澤 突然、あるエージェントから「宇宙、行きたくないですか?」って、かなりザックリしたオファーがあって(笑)。
「100㎞上空まで行って数分間の無重力体験をするプランや国際宇宙ステーションに何日か滞在するプランもある」なんて複数のオプションを示されたので、「どうせなら、誰もやったことがない月旅行に興味があります」と答えたのが始まりです。5年くらい前でした。
――以前から宇宙に興味を?
前澤 いや……お金に余裕があって、かつ、冒険心溢(あふ)れ、無茶する人って、世界に何人かしかいないから、リストアップされていたんでしょうね(笑)。
――成功したZOZOより、未知の宇宙事業に興味がシフトしていった?
前澤 たしかにZOZOの経営は軌道に乗りました。あとはしっかり、レールの上を走らせておけば順調に成長すると思います。ただ……それは僕じゃなくてもできる。僕が得意なのはわざとレールから脱線させて、イノベーションを起こすこと。ZOZOでの僕の役割は終わったかなとは、思っていました。
――女優の剛力彩芽さん(27)と交際し、100億円を超える絵画を買い、SNSでドンドン意見を発信する……異色の経営者として激賞されたり叩かれたりする自分を、どう見ていましたか?
前澤 「ショーマン」ですね。僕がショーマンであったことでZOZOは広く認知されたと思います。一方で、僕に嫌悪感を抱いた人は、「ZOZOなんかで買うか」と思ったかもしれない。業績に与える影響を考えればプラスもマイナスもあった。ただ……やらないよりはやってみて、失敗しても、失敗体験を成功に変えていけばいいやって、楽しんでやっていました。
――剛力さんまで叩かれて、レギュラーの仕事を減らすハメになりましたが、本人は納得していたのですか?
前澤 彼女自身、人生でいろいろ仕掛けたい、変えたい部分があったから、堂々とSNSで発信したんだと思います。僕たちが思ってもみなかったところで評価されたり、逆に炎上したり。「人は、こういうところを見ているんだ」というのは、やってみないとわからなかった。(交際を)隠し通すより、人生一回しかないんですから、何事もチャレンジということでいいんじゃないでしょうか。
率直に「無職生活」を語る前澤氏の型破りな「チャレンジ」はこれからも続く。
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『FRIDAY』2019年10月18日号より