財務大臣・麻生太郎それでもバー通いはやめられない
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「あれは、(近畿財務局の職員の)自殺報道が流れた翌日、3月10日の深夜のことでした。東京・西麻布の交差点からほど近い場所にある会員制のバーで麻生(太郎)さんが飲んでいたんです。一人あたり2万〜3万円はする高級店です。かなり遅い時間まで飲んでいましたし、『こんな時に飲み歩くなんてどうなんだ』と思いました」(店に居合わせた客)
麻生太郎財務相(77)への批判が止まらない。佐川宣寿(のぶひさ)・前国税庁長官(60)に責任を押しつけ、自身の進退は「考えていない」と即答。会見では「(何度も質問するのは)上司の指示?」「その程度の調査か」など逆ギレし続け、財務相の座に留まっている(3月14日現在)。
「9日の夜、麻生さんは側近に対して『少なくとも、予算が成立するまでは辞められるわけがねーじゃねーか』と、苦しそうに話していたそうです。今回の疑惑が報じられてから、ずっと『オレはいつでも(祖父・吉田茂の旧邸がある)大磯に引っ込むよ』と漏らしている。自身に致命的なキズがつく前に辞任したいと思っているようなので、相当ストレスが溜まっているのでは」(自民党関係者)
首相在任時から麻生氏のバー通いは知られた話であり、東京・六本木の『ボバリー』に政治資金で通い詰める姿を本誌も報じてきた(2枚目写真)。「麻生さんにとってはバー通いは息抜きの一環」(政治評論家・有馬晴海氏)という。
その麻生氏と政権の両輪を担っている菅義偉官房長官(69)。最近、麻生氏とは「関係が冷え切っている」(前出・関係者)というが、9日、その菅氏も酒宴に顔を出していた。横浜・中華街にある『ロイヤルホールヨコハマ』、自身の政治資金パーティである。「菅さんは来られないかと思っていましたが、普通にやってきたのでびっくりした」(来賓客)という。麻生氏が会見で矢面に立っていたちょうどそのとき、菅氏は資金パーティに顔を出して、支援者たちに愛想を振りまいていたのだった。進退窮まった麻生氏。その腹のうちで何を思うのか。
「最終的には自身で詰め腹を切って、辞任する気でいると思います。しかし、いま辞任すると、野党の追及の矛先が安倍総理だけになってしまう。政権を守る緩衝材として留まっているのでしょう」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
政権を守るストレス解消のために、今日も税金でバーに通うのか……。
撮影:鬼怒川 毅(1枚目) 西 圭介(2枚目)