勝負メシ！武尊アワビ入り特製サムゲタン『伽耶(かや)の家』

〈不定期連載〉「ここぞ」という時に力をくれる勝負メシ！第6回

2018年03月15日

武尊(K-1 WORLD GP フェザー級王者)
アワビ入り特製サムゲタン『伽耶(かや)の家』

減量に苦しんだ武尊の「勝負メシ」は、栄養満点で身体に優しいサムゲタン。「塩分も絶妙。食べているうちに、身体がポカポカしてくるんです」

食は練習と同じくらい重要

小学生のころ、テレビで観た『K-1』のアンディ・フグさんに憧れて空手を始めたんですが、高校時代にキックボクシングに転向することになって、初めて「食」の大事さを思い知らされました。空手は無差別級ですが、キックは階級制。初めて減量することになったんです。当時は何の知識もなかったので炭水化物をカットして体重を落としたんですが、とにかく試合で動けない。スタミナはガタ落ちだし、手数もぜんぜん出ない。パンチに力が入らない。頭もポーッとして、攻撃の手も思いつかない。「食事でこんなに身体が変わるんだ」と痛感しましたね。

それから、本を読んだり、ボディビルダーの知人に話を聞いたりして、徹底的に研究しました。食べる順番を変えたり。遺伝子検査もしましたよ。僕の場合、脂質で太るけど、炭水化物では太りにくいことがわかった。ご飯とか糖質はそのままにして、動物性脂肪を控えるようにしたら、てきめんに変わりました。

食は練習と同じくらい重要です。食べるタイミングも大事。トレーニングして筋肉をパンプアップさせても、たんぱく質が不足していると筋肉は壊れたまま。筋量は増えないし、筋肉痛もなかなか治らない。お酒もやめました。酒は筋肉を破壊するので、身体は締まってないのに、体重は落ちてしまうんですよ。

そんな僕にとって、ここ『伽耶の家』のサムゲタンは無くてはならない存在です。減量を続けてきた身体で消化の悪いものを食べると、身にならないばかりか、次の日まで胃に残り、ダルくなってしまう。何を摂(と)るかがすごい大事なんです。

『伽耶の家』のサムゲタンは、おかゆみたいに水分に近くて身体に入りやすいし、鶏肉に高麗人参、ニンニクにアワビと、いろんな栄養が入っている。食べているうちに力が漲(みなぎ)ってくる。4～5年は通っていますが、試合前は必ず来ますね。3月21日の『K-1』さいたまスーパーアリーナ大会の前にも来ますよ！

試合のほうはメインで当たる予定だった大雅(たいが)選手が欠場することになって、急遽、対戦相手が変わりました。2ヵ月練った対策調整がパアになりましたが、やるしかないです！

だって、『K-1』で試合できるだけで幸せですから。僕は高校を一度、退学しているんです。ケンカしたり、バイクに乗ったり、遊びが楽しくて……。そんな僕を救ってくれたのが格闘技でした。空手の師匠に「学校がすべてじゃない。自分のやりたいことを信じてちゃんとやれ」と叱咤(しった)され、キックの本場、タイに飛びました。必死でした。なんとか’13年に立ち技格闘技のプロ大会『Krush』でチャンピオンになれたのですが、その時、前身の『K-1』は消滅していました。

ショックでしたが、「ファンが増えれば、K-1は復活するはずだ」と信じ、自分で履歴書を作ってバラエティ番組のオーディションを受けに行きました。『有吉反省会』(日本テレビ系)で「モテたい」と発言した時は「チャラチャラしやがって！」と叩かれました。『メンズ温泉』(BSジャパン)では、脱衣シーンをスローで放送されたり、男5人で入浴したり、裸で歩く場面を撮られたり……。恥ずかしくて家族には内緒にしていましたが、女性ファンとたぶん、ゲイのファンの方にも喜んでもらえたはずです(笑)。

KO率の高さ(通算31勝18KO)から、『ナチュラル・ボーン・クラッシャー』なんて呼んでいただいていますが、僕が攻撃をもらいながらでも倒しに行くのは、ただ勝つだけじゃファン獲得にはつながらないから。『K-1』ファンだった僕はKOシーンにパワーを貰っていたし、自分でやっていても判定じゃモヤモヤしてしまう。僕の気持ちを込めた闘いを、会場で観てもらえたら嬉しいですね。