日本ハム 清宮幸太郎は開幕一軍だ

オープン戦 プロが見ればわかる

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プロを唸らせた対台湾ラミゴ戦(2月28日)での一打。清宮は左ヒジをうまくたたんで内角速球を一閃。打球はフェンス直撃の二塁打となった

中学生時代からマークしていた巨人の名スカウト、中村和久氏(1月に急逝)は清宮幸太郎(18)をこう評価していた。

「左ヒジを使って内角球を打つ技術は、松井秀喜より上。西武の秋山翔吾を研究して、自分のモノにしています。ヒットの延長がホームランになる、それこそ秋山のような巧打者になるでしょう」

高卒野手がまず、最初にぶつかる壁がプロの投手の厳しい内角攻めだ。

だが――清宮は本拠地・札幌ドームで行われた台湾・ラミゴ戦で、いとも簡単に最初の壁を打ち砕いた。プロの、しかも左腕投手が投じた内角速球を〝秋山打法〟で器用に弾(はじ)き返し、フェンス直撃のツーベースを放ったのだ。

運動動作解析の第一人者、筑波大学の川村卓(たかし)准教授は「技術的には早実時代から変えたところはない」と言う。

「清宮の持ち味は、身体に巻きつくようにして、内側からバットが出てくるところ。ヒジをうまくたたんでインコースをさばけるバッターは本当に少ないんです。しかも、内角を狙っているわけではなく、反応で打てている。自分の形、自分の長所を生かせています。木のバットに苦しんでいる感じも全然しませんし、新人離れしていますね」

早くから技術の高さを見抜いているという点は栗山英樹監督も同じ。「だからこそ、自主トレで右親指を痛めた清宮を一軍の米・アリゾナキャンプに帯同させたのです」と球団関係者は打ち明ける。


「主に外野とDHで試合に出ていた巧打者の近藤健介をキャッチャーに戻し、外野で去年100試合出場した松本剛にセカンドを守らせようとしているのは、新外国人のアルシアを外野で起用するため。『7番DH』を清宮のために空けておくためでしょう。外野の枠を空けておけば、中田翔を外野に回して、清宮に一塁を守らせることもできる」

清宮の状態や指導法について、「球団は定期的に父・清宮克幸氏にレポートしている」(日ハム関係者)という。露骨なまでの特別扱い。不満の一つでも出そうなものだが、清宮はすっかりチームに溶け込んでいるのだそうだ。

「ハンカチ王子とか大谷翔平の二刀流とか、ナインが特別扱いに慣れているってのもありますけど(笑)、清宮はよく練習しますし、人の目を見て話せるいい子なんです」(スポーツ紙日ハム担当記者)

ホークスの主砲・松田宣浩は、「身体に近いボールや向かってくるボールは打てるけど、逃げていく変化球が打てないのがアマチュア」と言うが、清宮はどうか。

「右ヒジを曲げたままスイングするので、身体から離れていくボールや外角の力のある真っ直ぐに対応するのは難しいでしょう。ただ――いまは自分の持っているいいところを出すことが大事。現時点では十分、合格点です」(川村氏)

次なる壁は手強(てごわ)そうだが、同じ左で昨季のチーム首位打者、西川遥輝(25)は「打つでしょう。高卒とは思えない」と太鼓判を押した。プロが認めた黄金ルーキーの実力。まずは開幕一軍をクリアだ。

守備も課題だ。「動けていない。ショートバウンドの捕球もいまひとつ。守備がヘタだと打てない時にすぐ替えられてしまう」(番記者)

 

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