ドラフト直前 佐々木、奥川、森下「行ってイイ球団&悪い球団」 | FRIDAYデジタル

ドラフト直前 佐々木、奥川、森下「行ってイイ球団&悪い球団」

目前に迫ったドラフト会議。注目の“ビッグ3”の才能を活かす球団、潰す球団はどこなのか。現場の記者たちが入団すべきチームを討論する

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最大で9球団が指名すると言われる大船渡髙の佐々木朗希。160kmを超える速球はプロで通用するのか。入団するチームとは相性が問われる
最大で9球団が指名すると言われる大船渡髙の佐々木朗希。160kmを超える速球はプロで通用するのか。入団するチームとは相性が問われる

10月17日に行われるドラフト会議。注目は佐々木朗希(岩手・大船渡高)、奥川恭伸(石川・星稜高)、森下暢仁(明治大)の“ビッグ3”の行方だ。毎年、指名選手たちは獲得球団により運命を大きく左右されている。“ビッグ3”にも才能を活かす球団、潰す球団があるハズ。3投手を見続けてきた記者たちが、彼らに合うチームを徹底討論する――。

佐々木朗希:〇楽天、ソフトバンク ×巨人、阪神

スポーツ紙記者A:佐々木は甲子園などの大舞台での経験の少なさや、ずっと地方で過ごしてきたコトがプロ入り後どう影響するかがカギですね。

夕刊紙デスクB:取材規制していた高校の方針もありますが、報道陣にも慣れていない。記者を前にすると急に身構える。質問しても、「全力をつくします」と言葉少なに答えるだけです。都会の人気球団に入ると、そうはいきません。しっかりした取材対応が求められます。活躍できなければファンからのバッシングも強く、相当なプレッシャーになるはずです。巨人や阪神は避けたほうが無難でしょう。

スポーツライターC:性格もセンシティブ。具体的な練習法や目標などを、記者から聞かれるのを好みません。巨人や阪神では、多くのOBがトレーニング方法やフォームについて口出しするのもマイナスになると思います。

A:佐々木は身体が細く、伸びシロが大きい。地方の球団で、育成に力を入れているチームがイイんじゃないでしょうか。

B:同じ岩手県出身の大谷翔平を育て、1位指名を公表している日本ハムとか?

C:いや、日ハムは選手の自主性に任せたがる。大谷ぐらいストイックな選手でないいと、伸び悩む可能性があります。斎藤佑樹や昨年のドラフト1位・吉田輝星がイイ例です。

A:12球団随一と言われる育成力があるソフトバンク。もしくは同じ東北の楽天で、時間をかけプロの水に身体を合わせるのが理想でしょう。

奥川恭伸:〇巨人、阪神 ×ソフトバンク

B:奥川は佐々木と逆のタイプですね。派手なコメントはありませんがマスコミ対応にも慣れていて、大舞台での経験も豊富。佐々木のことを「ロータン」と呼ぶほど、性格も気さく。甲子園で活躍したスター性もあり、巨人や阪神など人気球団の水が合うかもしれません。

C:松井秀喜に監督になってもらいたい巨人は、ぜひ欲しいらしいですね。星稜の後輩というだけで、話題作りになる。

A:本人も「大観衆の前で投げたい」と話しているようです。佐々木と違い、投手陣が豊富で新人では登板機会の少ないソフトバンクは難しいでしょう。

森下暢仁:〇ヤクルト、楽天 ×ソフトバンク、巨人

B:明治大の森下は、“ビッグ3”の中でもっとも完成度の高い投手です。

C:4年で主将を務め、精神面も成長しました。それまでは「勝ちたい」という気持ちが強すぎ、力みから投球を乱していた。主将になって周囲を見るようになり、気持ちに余裕が出てきましたね。状況に合わせて、力を抜くピッチングもできるようになりました。

A:明らかに実戦向きです。先発投手として、ローテーション入りできるチームがイイでしょう。多少負けが込んでも、どんどん投げさせてくれる先発不足の球団。パ・リーグなら西武や楽天、セならDeNAかヤクルトが合っているのではないでしょうか。

B:六大学で慣れ親しんだことを考えると、神宮球場を本拠地とするヤクルトが最適だと思います。奥川指名を公表していますが、新監督に投手出身の高津臣吾氏が就任するのもプラスです。

C:本人は負けん気が強く、劣勢で力を発揮するタイプ。ヤクルトや楽天などのエースとして首位チームに立ち向かうほうが、モチベーションが上がるハズです。

……………………

‘65年の第1回から55年近い歴史を重ねてきたドラフト会議――。“ビッグ3”の野球人生を決める運命の時は、目前に迫っている。

  • 写真時事通信社

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